配偶者は人の心が分からない。
そこを理解した上で、辛抱強く相手の話を聞いて、得た内容をメモする。
例えばおもちゃ売り場で子供が帰りたくないと泣き声を上げて、だたをこねたとする。
Sさんはお母さんの役。
子供の気持ちをどう読みますか?どう対処しますか?
といった課題に対し、Sさんの返答。
どうしたの?と尋ねる。->子供の鼻水を拭いてやり、暴れて乱れた身なりを整えて
やる。->帰るよといって、手を繋いでその場を後にする。
ちなみにこれで十分だそうな。
ここでSさんは大きな間違いをしている。
子供は帰りたくないとだたをこねているのだ。
つまり子供は何かを訴えたくて、何かが足りないと伝えたくて、だだをこねている。
こういう場合、「お母さん、こっち向いて」だったり「もっと構って欲しい」が子供の
願望。
その願望に対し、大人である母親(今はSさん)はこれくらいで良いでしょうと勝手な
線引きをしている。
子供は子供で、ココまでして欲しいという思いがあるのに、大人のルールで上限を
決めている。これは明らかに子供を尊重していない態度でしょう。
相手が幼かろうとも、心に描く世界は当人以外わかりえない。
だからこそ、他者であるお母さんは、子供にもっと他にやれることがあるのではないか
と考え、試してみるのが正しいアプローチでは無かろうか。
一応この話をSさんに伝えたら、「KOMAの言っていることは分かるけど、心が
それをすぐには受け入れられない、考えてみる。」と言ってきた。
結婚が破綻するのは、他者という存在を心理的に理解できず、相手をまるで
自分の手足のように扱ったり、相手に完全に依存して自らの責任を全うしない
ことが主な原因。
原因のなれの果てが、不倫だったり、暴力、育児放棄、家事不参加なのだ。
離婚原因は不倫です。とかいったところで、それはなんら意味を持たない。
なんでそんなことしてしまうのかということに注目しなければ、離婚という事態を
経ても、なにも新しい境地を得られない。
合わない相手と離婚するのは、間違っていない。
ただしせっかく離婚するんなら、なにがどう間違えていたのか根本原因くらい
突き止めてみてはどうだろう。
仮に相手の態度が100%悪かったとしても、それを選んだのは自分である。
だとしたら、何が自分に足りなくて合わない相手を選んだのかを見極めないと
同じ轍をちゃっかり2回以上踏んでしまうでしょう。
離婚は結婚するときに祝ってくれた人が多ければ多いほど、周囲に迷惑をかける。
大人として責任を全うするなら、周りに迷惑をかけたことを反省し、そもそも
どこでどう間違えたのか探るくらいはしてみたらいいのでは。
ちゃんと分析できていれば、祝ってくれた周りの人も成長したアナタをみて、今度は
しっかり歩めそうだなと温かく見守ってくれることでしょう。