全然好みじゃないのに付き合ってた過去

彼氏が途切れた事って、そうそう無いけど、振り返ってみると、自分にウソついて
いたなぁ~。
特に10年ほど前につきあっていたAさん。
顔を見る度、心に残念の鐘が響いた。

Aさんと私は年が離れていて、Aさんが30代だったころ、私はまだ20代前半。
Aさんは、とある国の機関から大学の博士課程に進学されてきた。
Aさんは、寡黙で人の話をよく聞いてくれ、単純にいいお兄さんと思っていた所
告白されて、私は特に考えずOKを出した。
ところがAさんとつきあってみると、相手のことを考えないばかりか、自分のペース
で全てを進めようとする。

自分のペースとは
まず見た目・・・だっさい服装、短すぎるボトムス、治療していない歯、多少ハゲかかった頭
妙な拘り・・・車好きで、自分の車を改造するのは自由だけど、私がヒールで乗ったら
       傷つくといって怒る。だったら車に彼女乗せるなや[E:punch]
相手に対する態度・・・以前の彼氏は、誕生日にプレゼントをくれた。
             Aさんはおめでとうの言葉もケーキもプレゼントも無し。


特に見た目はキツかった・・・。
20代そこそこの私は、まだまだルックスに拘りがあり、Aさんと待ち合わせをして
Aさんが現れる度に、心で逃げてしまいたいと思ったものだ。
その気持ちを私が大切にしなかった。別れてしまうと、一人になるのが怖いと
いった己の弱さから。
今でもありありとルックスに対する嫌気を思い出してしまうということは、当時
相当イヤだったのだろう。

孤独を受け入れ、自立しないと恋愛など出来ない。
ところが20代の私は孤独を出来るだけ見ないようにして、自分に近寄ってくる
存在を無条件に受け入れて、ヨレヨレの自分でなんとかその日をしのいでいた。
だから、心がどんどんすさんで、クサクサした感じになっていた。

恋愛していますという人々の中にも、私のように孤独を見ないために、寂しさを
感じないために、恋人という存在を持ち続けている人がいる。
その恋人がいる状態の自分は、幸せなのだろうか。

私は過去の自分に悪かったねと言って謝りたい。
Aさんをイヤだと思う自分の心をねじ曲げて、孤独に向き合わない心地よさを
優先した。
その優先のせいで、一時期とはいえ、心が腐った。
心の声を聞けば、自ずと選択は決まったのに。

恋人がいないことで、自信を失ったり、自分を見失う人がいるけど、じゃーいたら
自信が出るのか、自分が好きになるのかというと、そうじゃない。
心のままに生きることが出来て、初めて自分が見えるんじゃないですか。

だから無理に恋人なんてつくらんでもいいと思いますよ。
心が壊れます。