自分の考えを振り返るとき

人生の様々な場面で考え方がごろっと変わるときありませんか?
例えばずっと独身がいいといっていた独身貴族が大病した後、結婚したいと態度を
変えたり、学歴主義を通してきた人が、学歴だけで仕事が出来ないと知ったとき、
臨機応変性が重要だと言い始めたり・・・。

人って、そのままの考えで貫ければ自分の考えを振り返ったり、変えたりすること

なんてないんです。
でも人生は山あり谷あり。
だからその狭間で、上手くいかないとあがいたときに、考えを変えるチャンスが巡って
くるのです。

そう考えれば、挫折っていいものでしょう。
一度頭をガツンとやられたり、どーしようもないぜぃと落ち込んだりするからこそ、新しい
可能性を探し始められるのです。

「絶対これは正しい」という考えは、この世に存在しないと思った方がいい。
そう思えば、当たり前と思うことが当たり前でなくなります。
「人を殺してはいけない」という当たり前のことですら、本当かと疑ってみる。
疑って、尚、正しいとなれば、それでいいのです。
疑わず盲目的に信じる方が危うい。
無垢な子供から「どーして、人を殺してはいけないの?」と聞かれたとき
「うっ・・・」となるようでは、考えていないことが丸見えです。

考えは時と共に、状況と共に変わる。
戦争では敵を殺すことがいいことになる。(本当はダメだけど)
病気をすると、独身貴族であることが不安になる。
学歴は会社に入ると役に立たない事を痛切する。

戦争・大病・就職後には、以前の価値観が180度回転する。

ですから、ある考えを信じることはいいとしても、執着することはよした方がいい
でしょう。
そして、目の前の人間が自分と違う考えの場合に、その相手を否定せず、
どういう状況ならそのような考えになるのか思いめぐらすといいでしょう。
そこから、考えの違う他者同士の対話が始まるのです。