格差とどう向き合うか

物質と物質の各々が持つエネルギー量が違えば、そこに摩擦が生じる。

これは物質ならば、あっそっかーで済む話。

でも、人間同士だとそうはいかない。

昨日今年の4月号のAERAを読みました。

お題は「女性は子供を産まないといけないのか?」。
子供は産んで当たり前の風潮、産休・育休・時短のしわ寄せが独身者にやってきて、現場は大迷惑、産む側も十分配慮されていない現実、子供がいる・いないで背負う税負担の差といった多方面からの検証が載っていました。

これは女性が
・結婚するというエネルギー
・子供を持つというエネルギー
・独身でいるというエネルギー
・キャリアアップを目指すというエネルギー
を持つ・持たないで生まれる格差を表しているように思います。

人々が不満を覚えるのは、身近な人が自分より恵まれていると思うとき。
特に外から他人の人生を眺めると、大概隣の芝生は青く見えます。
つまり、嫉妬をする可能性大ということ。

社会はさまざまな人間で構成されている手前、隣の人と全く一緒のエネルギー状態ということはまずありません。
かといって、嫉妬という感情から距離を置くほど、皆さん解脱されているわけじゃない。

ではどうするかというと、落としどころを見つけるために相手の意見を聞き、自分の意見を言うことです。
大事なのは、我を通すことを目的とするのではなく、落としどころを見つけるということ。
なので、エゴを押し出した物言いはいけません。

「子供がいるから時短したい」では独身者は子持ちの犠牲になって当たり前ということになってしまいます。
「子供の迎えが必要なので、○時に退社させてください。代わりに△を請け負います」といって初めて言い分が通る可能性が出るのだと肝に銘じなくては。

どちらもそこそこ得るものがあるようにバランスを整えることが、落としどころの持つ、即ちエネルギー格差を抑える方法なのです。

物質と違って人間には智恵があります。
たとえエネルギーに差があっても、智恵を使ってなるべく差を縮めることが出来ます。
女性の社会進出の過渡期である今こそ、智恵をフルに使って賢く切り抜ける必要があるのではないでしょうか。

そして男性にもそのことについて真剣に考えていただきたい。