よくぞ言ってくれた!

<励ましの言葉>困難を抱える人に接するとき、「がんばれ」を押しつけないで

という記事。とても的確に書かれている。
人は明るい方向・未来を感じられる方向に進んでいる人を好む。
だからこそ、誰かが落ち込んでいるときに、「今は嫌なことがあるけど、未来は
明るいよ。がんばれ!」と言いたくなる。

けれど、全員が未来へ進む準備が出来ているだろうか?

状況は人ごとに異なる。ということは、準備が出来ている人も出来ていない人もいる。
出来た人は、決めた方向に進めばいい。
でも、出来てない人は、どうすればいいんだろう?

支援が必要なのは、出来てない人である。
そして、「支援」とは、本人の心の中が整理され、自ら立ち上がろうという力が
わいてくることである。
つまり、あくまで本人の心が尊重され、本人のペースが守られることが重要なのだ。

さて、ここからは支援する側が心しておくべき事を述べる。
支援する側にも、心の強い人間と弱い人間がいる。
心の弱い人間は、目の前の人間が弱音を吐くこと・ネガティブな事を言うこと 
を黙って聞くことが出来ない。
聞くことによって、自分が弱い方向にひきづられそうになることを恐れているから。
ひきづられることを心理学の用語で「逆転移」と呼ぶ。
逆転移を起こさずに人の話を聞くのは、難しい。
そういう意味では、聴くという支援は自己の弱い部分との戦いだ。
それでも、自分より立場の弱い人間を支えたいと心から思うならば、転移を起こす
可能性を十分理解した上で、辛抱強く相手の声に耳を傾けて欲しい。

心の弱い人ほど相手の気持ちに共感できる繊細さを持つ。
是非、共感力を活かして、身近な人の心の声を聴いて欲しい。
もし、心を強くしたいと願うなら、相田みつをさんなどの書籍を読むと、心を鍛える
方法が書いてあります。