貯金できない人と片付けられない人の頭の中は同じ

だらしない、情けない、計画性がないといった批難を浴びる散財人とゴミ部屋主人。
どちらもきちんとできない理由を、社会や他人に転嫁し、ひたすら自分に甘いという
共通点がある。

また自分の表面上の感情にはひどく敏感なのに、細やかな感情は雑に扱う傾向が

強い。
それゆえ、なぜ己がそのような愚行に走るのか自分でもよくわかっていない。

第三者は、冷静に見ることの出来る分、アドバイスしたくなるが、当人は聞く耳全く
ナシ。「アドバイスなんていらない(怒)」とキレるのが関の山。

本当は感情の短絡性故の愚行であって、能力欠損ではないのだ。

環境が人の心を作る。
彼ら(散財人とゴミ部屋主人)はろくな環境で育ってこなかったのだ。
丁寧に感情を扱われる環境、清潔で手入れの行き届いた環境、自分を尊重される
環境といった心の成長にふさわしい環境が手に入らない時代に、感情の短絡性
が形成された。
一度形成されると、病気など余程の理由がない限りそれを信じ続けるので、生き方
は変わらない。

ある日、数十年信じてやってきたことを、自分をよく知りもしない第三者に注意されて
気分良く態度を変えられる人はそうそういないだろう。
しかも当人の考えは極めて雑である。
立ち止まって考えてみるといった芸当はできない。

彼らは窮地に追い込まれない限り、ぬるま湯の環境から脱出しようとはしない。
ならば早めに窮地に追い込まれる方がよい。
若いときほど柔軟に人生を変えることが出来る。
大人になってから出会った人で「出来た人だなぁ~」と感じる人は、例外なく若いとき
苦労をしている。
元の性格もかなり厄介だった人が多い。

本当は親がカミナリを落としてくれることで間違いに気付いて欲しいのだが、昨今
叱ることのできる親が減った。
怒鳴る親や命令する親では、我が子の心を掴み、変えることはできないのだ。

だから社会に出てしっかり窮地に陥ってください。
叩かれて、潰れて、を繰り返す内に、反省する力と不屈の精神が湧いてきます。
そうすれば、ちゃんとした生活を手に入れること出来る日が来ます。