ギリギリまで耐えられる精神力

車を駐車するとき、隣の車にギリギリまで寄せてからバックしないと、駐車線から
離れてしまい、なんどもハンドルを切り返すことになる。
運転の上手な人は、車幅感覚をきっちり掴んでいるので、隣にギリギリまで寄せて
ぱぱぱっとハンドルを切って、一回の切り返しで駐車する。

人生もそんなものなのかもしれない。

ギリギリまで粘る。
ギリギリまで耐える。
ギリギリまで努力する。

どこが境界線なのか、眼を見開いて、見極める。
そういう能力の高い人ほど、マージンを少なく抑え、絶妙なところで、さっといい結果を掬う。

地頭がよくない、勇気のない凡人である我々は、そんな芸当できやしないので、

ほどよくマージンが乗った安全圏でそれなりに満足するのだ。

スリル満点ぴったんこカンカンの人生と安全安心ゆとり人生。
どちらが絶対的に幸せと断言できない。
ただマージンを取りすぎると余分な時間・お金・労力がかかるので、そこはさじ加減
を自分で調整すること。

私はある程度、いい思いをしながら生きるのであれば、頭脳プレーは欠かせないし
勇気も必要だと思う。
だからこそ、自分と対話し、「もうちょっとやる?それともここで止めておく?何を
基準にやる・やらないを決める?」を突き詰めて考えていかなくてはならないと
思う。

考えを止め、マスコミや多勢が言う言葉を信じる人は、ろくな人生が待っていない。
答えなんて、どこにも転がっていない。
自分のもつ力を自分で見切って信じて、やることと諦めることのバランスをとる。
それが自分にとっての正解を見つけるということ。
自分の人生の舵を取るということ。