美人は婚期を逃しやすい?!

私の知人は、まあまあの美人さんが多いです。
そして美人さんに限って、結婚相手がなかなか見つからずぼやいている。
そこで美人が陥りそうな罠について考えました。

美人というのは見た目が美しいということです。

見た目のお陰で、ただつったってるだけで賞賛され、承認欲求が満たされます。
自分はつったっているだけですから、なんの努力もしていないわけです。
努力せずに得たものというのは、ありがたみも薄ければ、獲得できた理由を理解することもできません。

そうやって何も考えずに青年になります。
若かりし頃は、沢山の男性に言い寄られることでしょう。
自分のセルフイメージが高い分、見合う相手以外は取り合いません。
ということは、お相手も美男子ということになります。
運良く美女と美男子でカップルになり、その後互いの未熟な部分を補い合いながら過ごせば結婚するでしょう。
しかし何割かのカップルは、自分を受け入れられる努力をしたことがない、即ち他者の欲求を満たす手段を知らないので、互いにエゴ丸出しで承認を求め続け、別れることになります。
別れた時、心の中で「相手がワガママだっただけ」と責任を他者に押しつけます。

そうこうする内に中年になります。
自分のセルフイメージは相変わらず高いまま。セルフイメージに見合う相手を求めます。
ところが若いときはよりどりみどりだった選択肢が周囲の結婚によって一気に減ります。
それでもお声はかかります。自分に見合わないと思う相手から。
そこで「私に見合うのはこんなレベルの人じゃない」と憤慨しながら断ります。
そして思うのです。「あの美男子君と付き合い続けていれば今頃・・・」
でも無理です。お互いにエゴ同士だったんですから。
そして年を重ねた今でもうまく行くことはないでしょう。

結局の所、頼んでもいないのに美人で生まれてきてしまったがために、自分を見つめる機会を逃したように思います。
不美人なら、努力しないと受け入れられないということを子供の時から体得しますから。

もちろん、親の教育がしっかりしていて、美人であっても受け入れられる努力を惜しまずする経験を積んでいれば、美人で思いやりのある素敵な女性になっていることでしょう。

私は美人ではないので、美人ワールドは未体験です。
ただ今思うことは、美人だからといって、全てが順風満帆にいくことはないということです。
私自身いろいろなことを捨て、世間一般並みの幸せを手にしているとは言い難いですが、それでも十分満たされていると思います。

結局のところ、人生の幕を閉じるとき、外見+思いやり+知性+運を総合した結果で幸せな人生だったかどうかが決まります。
ですから美人はほんのアドバンテージに過ぎません。
他の要素をサボれば、いくらでも不幸に転ぶ。
だから見た目に胡座をかいてはいけないんですね。