今でこそ、私の苦しみの原因は親だと言いきることができますが、普通の道徳心を持った人なら、最初は受け入れることさえ困難ではないでしょうか?
私もなぜ自分が体調不良になるのか、解離状態になるのか解らないまま何年も生きてきました。
カウンセラーに親のことを話すとなぜか涙が止まらなくなって、でも親が悪いなんて思ったこともなかった・・・。
十年以上苦しんで、何人目かのカウンセラーが親のことを指摘して、やっと親が原因なんだなと思えるようになりました。
それでも新しいカウンセラーに出会う度、親を憎んで良いのか?何度も尋ねました。
それくらい自分の頭の中は、「親は子供を大切に思っているのだから、悪いようにはしないはず」と強く思いこんでいたのです。
今だから思うことは、「あなたのため」とは、本当は私のためではないんです。
周りに負けたくない親の意地であったり、周りから子育てに対して後ろ指さされないための防御から来るものだったりするんです。
でも無垢な私はそれが分からない。
だから何だか苦しいと思いつつ、親に従うのです。
先生も「親の言うことは聞きましょう」と言っていたし。
今思えば、家族からも学校からも結構罪なこと言われていたなーと思います。
親が絶対権力なんです。
親が、「我々家族のために、オマエが犠牲になれ」といったら、従うことが是とされていたんです。
だれも「自分の気持ちに素直に生きなさい」とは教えてくれない。
素直な子であればあるほど、親の見栄に振り回されて魂がどんどん削られていく。
その結果の不登校だったり、体調不良だったり、長期の鬱状態だったりする。
追い打ちをかけるように、そう仕向けた親が「だらしない」「仮病だ」と脅迫する。
まるでこの世が生き地獄です。
今はスクールカウンセラーという制度が導入されて、少しは子供達に自由に考える機会が与えられているように思いますが、我々の頃には、そんな優しい制度はなかった。
ひたすら耐えるです。
これまでの人生で何度か命を落としかけたことがあります。
生きているのが辛くて消えてしまいたかった・・・。
それでもなんとか思いとどまったのには、なにか理由があるのだと思います。
迎えが来て死ぬときまでにその理由が掴めれば、まっいっかな~と思っています。
今、もし、親を憎みきれず自分の命を絶とうとしている人がいるとすれば、その前に親は絶対に正しいかを立ち止まって考えてみてください。
貴方の人生は貴方のもの。
貴方が苦しいと思うことは、貴方の人生には不要なもの。
信じるべきは、貴方の心、貴方の感情。
親は人間です。親だって間違えます。
だからどうか自分が間違っているのだと責めないで。
貴方の心が一番正しい。