頼りない男性に関する考察

草食系という単語が世に浸透して久しい。
頼りない男性・消極的な男性が一般女性ウケしないのは、今も昔も変わらない。

草食系の典型のような配偶者をもったKOMAは、長年Sさんを観察してきていろいろ分かったことがあるので、同じ悩みを持つ人の参考になればと思いここに記す。

 【頼りない男性の一定の傾向】

自分から提案しない
相手の感情を読み取るのが苦手
誰かの意向にすぐに乗る
困ったときは黙る
他人との距離が遠い

【頼りない男性の言質】
肯定的な表現が少ない
意見を求められると、「ボクはよく知らないけど~」のような回避的表現を使う
他人の心の内を代弁できない。常に「自分」起点
語尾が弱い。断言しない。「~したらいいかな?」
表現力に乏しく、自己改革を求められると「がんばるっ!」といった小学生のような幼稚な意思表明をする。

【頼りない男性を作り出す元】
主に生まれた家庭環境。子供の気持ちを汲み取るのが苦手な親の元で育った。
ネグレクト、もしくは過保護・過干渉。

【頼りない男性の思想】
常に自分を基準としてのみ物事を捉える。自分だけが存在する孤立した世界。
他人を[関係ない人]とバッサリ斬り落とす。
自分の意見と対立するときは、相手を説得する手間を嫌い、よほど不利ではない限り衝突を避ける。場合によっては、去るという手段に出る。

【頼りない男性を変えるには】
男性の育った家庭環境を把握する。
家庭環境の情報から、家庭において圧倒的に欠けていたものを理解する。
男性の思考の傾向を分析する。→大概は男性の自分基準であるから、送られてきたメールなどを参考に本人の前で「ここは、あなたにとってこういう意味だと思うけど、他人はこういう意味にとるよ」といった事実を述べる。
言葉を交わす際の男性の返答を冷静に捉え、どういった思想がその言葉を生んだのかを立ち止まって説明する。

(例)女性:来週のデートって計画どーなっているの?
   男性:今週予定が詰まっていて、まだわかんない。
   女性:私はデートの計画を尋ねているのであって、デートの計画が立てられない理由を尋ねているのではない。自分を防御する言葉が口を突いて出るということは、私の気持ちより自分を守ることが大切と言っていることになるよ。自分のための言葉しか言えないのであれば、それは即ち一人で生きていきたい・誰とも交わりたくないということ。それが望み?

【頼りない男性が選ばれない訳】
今見てきたように、女性とはまったく関係ない所(家庭環境)で形成された歪んだ性格を分析し、どう立て直すのか考えるのは、骨が折れます。
それを直感的に分かっているので、女性は頼りない男性を選ばないのです。
女性がたくましくなればいいじゃないか!とか問題の本質はそーいうところではありません。
肉食系がいいかとか草食系がいいかとか、オレ様系がいいかとか従う系がいいかとか、それもまた本質を突いていません。

人と人が交わり合い、助け合いながら生きるためには、他人である相手を相手の価値観のまま理解することが必須です。
それはどの系も、出来ていないのです。

あなたはいつも接する人が、何を一番欲しがっているか知っていますか?
ほとんどの人が知らないでしょう。
だからこそ、聞き耳を立てて、ない頭を振り絞って相手を相手のまま理解しようという努力するのです。
その当たり前だけど、結構脳に負荷のかかることを日常的にできるかどうかが、付き合うことのふさわしさに直結しています。

”自分は人付き合いをするのにふさわしい脳の使い方をしているか、他人はどうなのか?”
我々は生きていく以上、その問いを何千回と繰り返す宿命を背負っているのです。