受身も自己主張も結局同じ

女性が恋愛・結婚相手として、肉食系がよいか草食系がよいかと議論することがある。
しかし、はっきり言ってどちらもよくない。
なぜって、お相手の心の問題としては同種だもの。

心の問題とは…「自分がない」ということ。

自分がないから、足下がおぼつかないから、相手に堂々と正面切って向き合うことが出来ない。相手の言葉に耳を傾け、心を沿わせることが出来ない。

結果、分からないやと放り投げたら受身(草食)、分からないから自分の理論で押し切ろうとすれば自己主張(肉食)になるだけ。

そんなどっちもどっちみたいなもんで議論しても、女性から不満は噴出するに決まっている。
だから自分を引くも押すも臨機応変に出来る(自分でなんとかしてみせる)自信を持った人を相手にするのが一番良い。
その人となら、意見の相違があっても、困難があっても、立ち止まってどうしようかと共に考え得ることが出来るから。

でもムラ社会出身の親が何にも考えずにお見合いで結婚し作った子供達は、親に教わったのと全く違う”尊重の世界・意思の世界”を知らない。
せいぜい、尊重を勘違いして相手の言うことを文面通りに受け取るのがいいところだ。
結局何も考えてこなかったしわよせが、各家庭・各カップルの歪みとなって現れる。

自分が発生源の問題じゃないのに、自分で責任を取らなくてはならない理不尽。
それでも理不尽さを飲んで、もがくしかないのだと思います。
自分の責任で、「自分をつくる」。
これは宿命として我々が受け入れる義務なのかもしれませんね。