ちょっとした褒め言葉で嬉しい

ここは田舎なので、けっこう趣味で農業をしている人がいる。
立ち話したり、野菜をもらったりというつきあいだ。
その中に、小学校の校長センセーだったおぃちゃんがいる。
いつも優しくぱんぴぃ(犬)に、「おいで、いい子だね」と声を掛けてくれる。

そのおぃちゃんと昨日話してたときに「やっぱり笑顔は大事だね。看護学校で心理を教えてるんだけど、授業の最後は『Keep your smile』っていって〆るんだ」と言ってた。

そして「アンタ(私のこと)の様に笑顔でね」とひと言添えてくれた。
何だか分からないけど、ちょっぴり嬉しかった。

褒め言葉というのは、大げさなもんじゃなく、そーいうさりげないものだと思う。
何か持っているから、なにか偉大なことをやったから、褒めるというのは、褒めではなく評定である。私は貴方の功績を評価してますよって。
でも、評価する権限はいつ獲得した?なんかエラソーだよね。

私たちは自分の側から世の中を見て、凄いか凄くないかを評定している。
そして凄いと思ったことを口に出すことを「褒める」であると勘違いしている。
この「褒める」の危ういところは、相手が凄くないと感じた途端「褒め」が消失するってこと。
相手の胸三寸で評価がぐぅーっと上がったり下がったりと足元おぼつかないこと。
そんなジェットコースター的評価に自分のアイデンティティを委ねていては、身が持たない。
もちろん外部の評価を気にしないというのも一つの手ではある。

しかし我々全員が、普遍的なその人の居る・在るを認めることによって、評価ではなく真の「褒め」が実現するのではないだろうか。

おぃちゃんの笑顔は本当にやさしい。
慈しみにあふれる感じだ。
畑を愛し、周囲を大切にし、自分を世話することのできる素晴らしい人柄。
そーいう人が父ちゃんだったらな~とふと思いました。