「好きなようにしていいよ」は、優しさなんかじゃない

なんでも「好きなようにしていいよ」「君の決めた方法でいいよ」というのが、優しさと勘違いしている人がいる。

優しさを隠れ蓑にした、単なるエゴイストのくせに。

そういう口の利き方をする人は、「私、絶対失敗したくないんです」「私、人の心を慮るのがめんどくさいんです」「私、決定する勇気を持つことが死んでもイヤなんです」と言っているだけである。


これのどこが優しい?

でも世間様は、「正面から押しつけることをしなければ、相手を尊重していると思いなさいね~」的な考えを持ってる。
だからこそ、一見すると「あなたの意見を取り入れますよ」といったポーズに、「よしよし、ちゃんと相手を尊重しとるやんけ」と理解を示す。

でも、決定をゆだねられた方は、「なんか負担重くねぇ?」「一人で決めるの心細いよ」「てゆーか、合ってるのか、この選択肢?」と揉まなくてもよい気をさんざん揉むことになる。
これのどこが、尊重なんっすかね?

相手に気持ち的な苦労をさせない。これが本当の優しさ。
考えることを丸投げして、相手にぜんぶ押しつけるのは、暴力。
いい加減、我々は、優しさと横暴さの見分けをつける目を持たなくてはいけない。

押しつけと丸投げは同じ暴力カテゴリー。
一緒に考える、相手のためにも頭を使うが優しさカテゴリー。