誰も迎えに来てはくれないという事実に気づく

ジェズ・オールバラのミニブック ぎゅっ (ボードブック)

という本が大好きだ。
この本はとっても大切なことを教えてくれる。
自分が安心できる相手と暮らすことの大切さを。

この本に出逢った頃、私は主人公ジョジョがママに会えるように、私も私を愛してくれる存在に会えると信じていた。

そこから数年経って分かったことは、私にはそんな人がいないということ。

これをけして皮肉で捉えているわけではなく、ごく自然なこととして受け入れられるようになった。

私と配偶者Sとの争いの原因はSの頑なさもあっただろうが、私が幻想のママを追い求めることにもあったと思う。

ドラマでは親や恋人、配偶者がまるで無条件に愛してくれるかのように描かれる。
けれども現実には皆自分のことが第一。
余力で人に優しくしているのである。
だだっ子のように、「いつも私を優先してくれなくちゃイヤ!!」などとホザいていたら、相手が誰であろうとも上手くいかない。

泉谷閑示先生は、「ドラマに描かれているような親子なんてほとんどいない」とおっしゃった。
でも機能不全家族に育った私は、どこまでが理想でどこからが現実か見分けが付かない。
結果、ドラマを鵜呑みにして、必要以上に不幸の波に飲まれていたのだと思う。

なんだか意味もなく幻想に振り回されていた気がするなぁ・・・。