たぶんこのブログで一番読まれているであろう
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の続きです。
書いたのは、今から4年前の2012年11月。
当時は心を癒やす方法として、さまざまな手法をご紹介しました。
今日はもっと変化に結びつく方法を見つけたので、概要を説明したいと思います。
手をつける前の下準備
機能不全家族に生まれると、当たり前の愛情をもらうことができません。
大人になって、周囲と比べて、いかに辛い環境に置かれていたのか知るにつれ、親への恨みは募ることでしょう。
今でも親と接点のある方は、「責任を取れ」とばかりに親を責めたり、キツく当たったりするかもしれません。
しかし、そんなことで変われるなら、とっくの昔に機能不全でなくなっています。
彼らは変われないんです。
変われない人に変われということほど、無意味なことはありません。
そこはさっぱり諦めましょう。
まずは、親から離れる。とにかく離れる。これ以上ぺったんこに潰されないように自分をかくまうのです。
最初にやること
相手に変われと言えないなら、自分が変わるのか?
今まで虐げられてきたのに、さらにハードルを越えろってか?
そりゃ~辛すぎる(哀)。
そうですね~、辛いです。
なので、変わるという意識は不要です。
代わりに、あなたの考えを掘り起こしましょう。
あなたも知らない、あなたの心の底に根付いた考え方(根本思想)を。
根本思想とは、
・役に立たなければ、見捨てられる
・無知がバレたら、おしまいだ
・一度失敗したら、二度目はない
みたいなのです。
人によって、違います。
いきなり根本思想にたどり着くのは難しいので、一定の手順を踏みます。
そうすれば、だれでも自分の根本思想を知ることができます。
根本思想を掴んだら、やること
次は、シミュレーションです。
もし、根本思想がこう変わったら、周りとの関係はどうなるだろう?とシミュレーションします。
何度かシミュレーションしてみて、よい方向に変わりそうなら、実験計画書を作ります。
計画書には、あらかじめ何をどうするかを書いておきます。
例えば、根本思想が
”どんな依頼にもYESと言わないと、冷たい人間だと思われてしまう”
だったとすると、
依頼を受けたら①相手からの依頼の内容を頭の中で理解する②即答を避け、「今すぐ答えられません。1時間後でいいですか?」と返事する。③受けられないと判断した場合は「依頼に応えようと調整してみたのですが、無理だと判明しました。申し訳ないです。」と言う。
と書きます。
書いた通りに振る舞う自分を頭の中で、何度もイメージします。
そして、実行します。
結果、相手はどんな反応をするでしょうか?
好意的?否定的?反抗的?無反応?
ここで予想外の反応が返ってきたら、シメたものです。(予想通りなら計画書を練り直します)
思わぬ方向に転んだ現実を前に、今まで信じてきた考えが揺さぶられることでしょう。
何度かやってみて、しっかりと振り返りをすると、今の根本思想はあってるのか?という気持ちが芽生えてきます。
実験という手法を用いて、根本思想に疑いの目が向く環境作りをする。
この【無理のなさ】こそが、抵抗する心を静め、真の変化をもたらすのです。(←無理のない方法は私の悲願です)
最終的にはどうしていくか?
そうやって徐々に根本思想が変わっていくと、目の前の考えを疑う力が育まれ、より高度で多角的な視点を持つようになります。
全体をシステムと捉え、その源流となるものが見えてきます。
システム全部を見通せるようになると、対立している出来事も、考え方一つで協力の形に収まることに気がつきます。
ここまでくれば、もう、生きづらいACではない。
周りと協力関係を築ける立派な自立した人間です。
-知力を尽くして根本思想を探り出し、実験を通してゆさぶりを掛けることで、考えを変えていく-
これが私の考えるAC回復方法です。
今、このような支援をする機関がないのは残念です。
もうそろそろ覚悟を決めて、私が支援側に回る時期なのかもしれません。