これは見ておいた方がいい、という映画

昨日は映画館のレディースディ。以前から見たかった生田斗真君主演の「彼らが本気で編むときは、」を観てきました。
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映画レビュー

結論から言うと、五つ星です。

性の多様性を問うに留まらず、親子の愛とはなにか?子供の世話ってなに?恨みや憎しみはどうやって昇華するのか?普通って何?美しさの根源とは?おっぱいの意味、いろいろ考えさせられます。

でも、出来事を楽しむタイプの映画ではないので、ゆっくりと話が流れていく分、一つ一つの子テーマをしっかりと噛みしめられます。

そして映像美もたいへん素晴らしい。
私たちの心に刻まれる日本独自の風景は、こういうものである、と改めて感じさせられます。

この映画から学んだこと

元々男性だったリンコさんは、どんなにきれいにしていても、やっぱり男性としての特徴が残ります。「手が大きい」それが彼女を少しだけ女性になりきれない諦めに誘いこみます。

でも、リンコさんのパートナーのマキオはリンコさんの女性らしい心遣いを見つめ、惹かれ、愛している。
人は、目で見るのではなく、心で見るものだ、とマキオから習った気がします。

その昔武田鉄矢さん演じる人物が、火事で肌にひきつれやアザのある少年と出会い頭「キミは素直で正直な子だ」(うろ覚え)と言葉を掛けたのに対し、少年が「あなたは僕をみて驚かなかった。僕ははじめて自分を見た目で判断しない人に出会った」と返したドラマの一シーンを思い出しました。

人を見る、というのは、そういうことなのです。
心の目で見る。それが出来た時、本当の意味で人間どうしの交流が始まるのです。

果たして、私の心の目はどこまで見通せているのか? 自分の常識に振り回され、アレは嫌、コレはダメと切り捨てている器量の狭い自分に喝を入れたくなる映画でした。

是非劇場に足を運んでください。
アダルトチルドレンのあなたには、きっと訴えかけてくるものがあるはずです。

心の目でみる大切さを学べる一冊。
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