夫婦はどちらかが折れなければ円満とはいかないのか?

こんな記事を見つけました。
news.livedoor.com

ここに「妻がキレる3つの理由」と「妻を怖いと思っている夫の本音」が書いてあります。
双方、「こうしてほしい!」ばかり。

これでは上手く行こうはずもありません。
なにをどうしたらいいんでしょうか?

結婚すると簡単には「やーめた!」と言えない

記事では、妻は夫に「こうして欲しい」というニーズリクエストがあり、夫は妻に「こう導いて欲しい」というティーチングリクエストをしています。(*ニーズリクエスト・ティーチングリクエストともに私が命名しました。訳すとヘンだけど、そこはスルーでお願いします)
要するに、ニーズのある側が言葉を選ぶか、導いて欲しい側が言われる前にやるか、のせめぎ合い。
これでは、決着がつきそうにありません。

どっちも、「なんで私(僕)が折れなきゃなんないんだ!!」と思っています。

この問題の厄介なところは、付き合ってる段階なら「互いに合わないね」でさよならを選択できるところ、結婚後はそうもいかずニーズのある側が「やーめた!」と試合放棄できないことです。
結婚生活も、家庭も簡単にはdeleteできなんです。

結婚は人生の墓場といわれるのは、こういった簡単に「やーめた!」ができないことなんでしょうね。

問題が平行線なわけ

では、この問題の本質な何でしょうか?

気の利かない夫? ガミガミいう妻?
そのどっちでもないことは、薄々お分かりいただけてるんじゃないでしょうか。

そうです。問題は「個人」にありません。
「知性」にあります。

えっ?知性、と思いますよね。
知性というとなんだか高尚な気がするので、別の言い方にしましょう。→育った環境。

私たちは自分が見聞きしたことしか再現できません。
親が暴力で子供を制圧していたら、親になった自分が子供にいうことをきかせる方法は暴力。
親が強迫で子供をコントロールしていたら、親になった自分が子供を操る方法は「~しないと見捨てちゃうからね」という強迫。

もし妻の育った環境が「一方的な要求や感情の押しつけ」だったならニーズリクエストしかできないし、夫の育った環境が「母親がなんでもやってくれて、怒られることがない」だったらティーチングリクエストばかり求めてしまうんです。

そうやって互いが「リクエスト」を出したがるので、「提供」する側がいなくて、いつまでも平行線なんですね。

解決方法

ということで、「リクエスト」どうしの衝突が問題で、その問題を引き起こしているのは「『提供』という知性がないこと」にある、ということまで分かりました。

じゃあ、どうするか。というと、知性を上げましょう、となるわけです。

ん?知性を上げる?どうやって。
まず、意識を「相手が悪い / 自分が悪い」というところから遠ざけましょう。
誰も悪くありません。

次に自分に投げる言葉を変えます。
「どのようにすれば、目的を達成できると思う?」

これだけです。

じっくりと考え、出てきた解に従って、行動に移してみましょう。
何も考えずにいたときより、格段に心穏やかになれると思います。

人生にこの言葉が欠けてたせいで、「リクエスト」以外の手段が身につかなかったんです。

小さいときに正しいお箸の持ち方を習わなければ、大人になっても奇妙なお箸の持ち方しか身についていないというのとおんなじですね。

本で知性を上げていく

知性がある所で留まっていると、その段階でのせめぎ合いが続きます。
人々はそれに疲れ果て、やがて話さなくなり、別居や離婚という結末を迎えてしまうのです。

そうなる前にまだまだ打てる手はあります。
ちょっとしたことを知っていれば、それだけで衝突を回避できる。
ですから、未だ知らない知性を手に入れるために、本読みましょう。

先人の知恵を借りて、育った環境になかった知性を手に入れてみましょう。

知ってるってスゴいことなんです。
選べる手が増えるってことなんです!!

弁護士の先生が言っていました。
勝つためには、沢山のオプションを用意しろ、と。
オプションが多ければ多いほど、自由になる。

相手と決裂する、や、我慢するといった手段しかしらないのは窮屈です。
もっと別のオプションも用意してみませんか?

私もまだまだ知らないことだらけ。
上記で紹介した自分への問いかけに出会ったのも、本です。

スポーツメンタルコーチに学ぶ!  子どものやる気を引き出す7つのしつもん

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今知らなくったって、これから学べば挽回できます。一つ上の知性を手に入れていきましょう。