「ろくなのいないわ」婚活で発症する「いい男いない病」はこう対処すればいいんじゃない?

結婚相手が見つからず、眉をひそめてしまうような男性に出会うと、つい「いい男いない」と言ってしまう女性を叩くことはいくらでもできます。

「あ~ろくなのいないわ」婚活で発症する「いい男いない病」 治すには「自然に結婚できなかった者同士という謙虚な気持ち」が必要? | キャリコネニュース

むしろそうするのはあたりまえと言っていいのでしょう。あれこれ注文を寄せる強欲な姿を見て、贅沢いうな!自分の顔を見ろ!と思うのが、自然です。

けれど、敢えていいたい。私達の腹立たしさににまかせた発言が、彼女たちのためになるのかと。本当は、いいたい放題の人を野放しにしたくない私達の問題じゃないのか?

もっとよく彼女たちの心を見てみましょう。今とは違う姿が見えてくるかもしれません。

正直だと思ってみてみる

彼女たちは、とてもわがままです。

自分も結婚できなかったのに、相手がその年まで独身だと「なにかあるんじゃないか」と勘ぐる。友達の夫よりレベルの高いの相手じゃなきゃいやだと、だだをこねる。周りの男性のレベルが希望より低いと、男性そのものを目の敵にする。

さながら幼稚園生みたいなお子ちゃま度です。

けれど見方を変えれば、わがままいい放題の正直者とみることが出来ます。そして、その正直さをヒントに彼女らの心を紐解くと、ただの高慢ちき以外の面が見えてきます。

チキンなハートのやつら

「なにかあるんじゃないか」と勘ぐるのは、人を見る目がないことへの恐れです。先だって身構えておけば、とんでもないミスは避けられるよね、という防御線を張って、なんとか身を守ろうとしている。

友達の夫よりレベルの高い人を求めるのは、自信がないからです。夫という羽根飾りを付けて、自分を大きく見せようとしている。

希望より低いレベルの男性を目の敵にするのは、自分で自分を幸せにできないと思っているからです。それに輪を掛けて足を引っ張りそうな相手は避けようとしている。

つまり自分を下にみている人が、なんとかして這い上がろうともがいている状態が「いい男いない病」であって、態度はデカイけど、心はビビリンチョというのが実情。

チキンなハートゆえのビックマウスってことですね。

なんと人間らしい人間なのでしょう(笑)。

彼女にどう問うか

だからこそ彼女たちへの接し方は、「ビックマウスを引っ込めなさい」ではなくて、チキンなハートをチキンにしているのはなんなのだろうね?を問うことです。

「なにかあるんじゃないか」と勘ぐるのは、どうしてなんだろうね?一体何を怖がってるんだろうね?

友達の夫と比較するのは、なんでだろうね?結婚で何を得たいんだろうね?

男性を目の敵にすると、どんなメリットがあるんだろうね?

そうやって、男性へ向けていた目線を、彼女たち自身へと向けさせると、チキン化した理由が見えてきます。すなわち婚活における課題が明らかになるのです。

それが最終的にはビックマウスを引っ込めるということに繋がるかもしれません。

ただ、それは結果論です。あくまでも、人間らしい振る舞いを笑って受け止め、そこから導き出されるものを突き詰めていったときに、ビックマウスはやめとこうになったに過ぎません。

知性のなせる技

「相手のことを思う」とは、つけあがった相手にも、奥にどんな感情が隠れているかを見定めることです。彼女たちの言葉ばかりに捕らわれて、ダメ出しを繰り返すのは、相手を思うとはいいません。

むしろ、「間違っている人を成敗している」という自己心酔です。

みんなが叩きたくなるような相手だからこそ、相手の中にその人も気づいていないなんかがあるんじゃないか、と思うことが、優しさであり、知性のなせる技なのです。

キリストは、「右のほほを殴られたら、左のほほを差し出せ」といいました。そうまでしろとはいいませんが、その精神がなんたるか、の理解くらいはしておいて損はないです。