患者の心情を理解するのに苦戦

人の心を理解するというのは、本当に難しいものです。

今、自分と接点のない世界を探索中。
新たな扉が開けることを願って、と苦戦しています。

「もっと打ち込まないと」という教え

岡田尊司氏の師匠が岡田氏に、患者さんの興味の対象を深く理解するように勧めたとき、「『もっと打ち込まないと』と言われた」という話がなぜか記憶に残っていて、私も患者さんの趣味を理解しようと格闘中です。

「趣味」の話はカウンセリングが上手くいかないときほど、大事です。

(患者さんは)何が好きで、何に惹かれて、どう感じたのか。
それが分かるだけでも、私にとって大いなるヒントになるし、なにより患者さんが「自分の感じていること」を口に出すことで、改めて自分の趣味嗜好を見直すことにもなります。

普段、患者さんは自分の「考えていること」に意識を向けることのない分、答えているうちに、自分ってこういう考えだったんだ!と気づくこと、あると思います。
そういう気づきを経験することで、より「自分」がなんたるかを知り、外に表す難しさと共有する楽しさをモノに出来るのだと私は考えています。

が、やはりハードル高い!

とはいえ、私もテリトリーの外にある、どっちかというとまったく触れてこなかった分野ゆえに、なっかなか近づくのは難しい。
かろうじて、心情的なところから、「あーかな?こーかな?」と思考を巡らせながら付いていくのがやっとこ。

それでも患者を理解したい一心で食らいついていきます。

カウンセラーは完璧じゃない。なんでもお見通しでもない。
正直、治療が暗礁に乗り上げたり、なかなか方向性を見極められずヘンに力んでしまったり、とヘボすることもままあり。

そういうヘボい自分を認めて、「何のためにカウンセリングするのか」から目を反らさず、患者さんとともに一歩でも前に進むために、今日も小さくもがいております。