生きづらさを抱える人の特徴とは?

多くのアダルトチルドレン(AC)は生きていくことそのものが辛いと感じている。
そんな生きづらさを訴える人の話を聞いてみると、ある一定の傾向が見られた。

それは、表現力の乏しさ。

言いたいことの1/10も伝わっていない。それどころか全然違った風にとられて、意に反する答えを返されることも。

なぜそんなことが起きるのだろうか?

ありがとうを伝えられない

あなたは「ありがとう」の気持ちを伝えるとき、どのような表現を用いているだろうか?

生きづらさを抱える人は「ありがとう」「御世話になった」「あなたのおかげで」といった定型語を使う。が、それだけでは気持ちが届かない。むしろどこか冷たさが漂う。

そうなるのは彼らの中に、「ありがとう」という気持ちを受け取るアンテナがないからだ。自分が「ありがとう」を受け取れていないので、「ありがとう」を発信することができない。

そもそも「ありがとう」といっただけで気持ちが100%伝わることは稀だ。
どうありがたく思っているのか、[相手からみて納得のいく]表現でないと、伝わらない。

たとえば、こちらからお願い事に相手が四方手を尽くして叶えてくれたとする。そのとき、「○○してくれて、ありがとう」と言っていないだろうか。

相手は確かに○○しただろう。けれど、相手が「オレ、頑張った!」と認識しているのは、○○したこと、ではなく、○○しようとしたこと、かもしれない。「面倒臭いなぁ~」の気持ちに打ち勝って、「あなたのために」とか「力になりたい」という気持ちを奮い立たせたことが一番大変だった。とすれば、してくれたことではなく、しようとしてくれた気持ちに感謝する方が、心に刺さるのではないか?

たった一つお礼を言うでも、[相手からみて納得のいく]ありがとう、である必要がある。
感情を伝えるためには、想像力を働かせて、相手が何に一番苦労したかを見抜かなければならない。

感情のゴミにうずもれていてはいけない

生きづらさを抱える人は、自分がありがとうと言われる時、字面どおりに受け取る。そこに込められたであろう思いとか、どれくらいありがたいと思っているかを勘案しない。言葉はただの記号なのだ。
感情の大切さをたいそう低く見積もっており、合理的な答えばかり追い求める。

しかし人間関係は感情をもとに形作られるため、それ抜きにはすすまない。このことを押さえていないから、何を言っても聞き入れてもらえず、不満で頭がいっぱいになる。

さしずめゴミ屋敷のように、不満というゴミで脳がパンパン。

いちどそうなってしまうと、もはやどの感情でさえも、ゴミがじゃまして取り出せない。その混沌さは相手に伝わってしまい、ゴミ屋敷に眉をひそめるが如く、彼らの存在、そして言葉までもが邪魔者扱いをされる。そりゃ生きづらくもなるわ。

つまり、生きづらさを抱える人は、感情のゴミに溺れてる。

だから感情のゴミの整理をしてみよう。コツコツと片づけていけば、、必要な言葉を取り出すことが出来、周りとの関係も改善する。
プロの手を借りて、心のゴミの整理を始めてみてはいかがだろうか。