贈り物に込めた気持ちが全く伝わってない件

年の瀬に向けて、贈り物をする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
12月、と言えば、まずはお歳暮。お世話になった人々に感謝の気持ちを込めて、贈り物をします。

私の場合、その相手は小さい頃遊んでもらったり、お年玉をもらった親族。予算も厳しいので、評判の良い地方の品を取り寄せて、うちで梱包してお手紙を添えて送ります。
ただいつもお礼をもらったあと、むなしい気持ちが襲ってきます。それは、贈り物に込めた気持ちが全く伝わっていないこと。きっと世の中で、私のような徒労感を感じてる人、いるんじゃないでしょうか。

まず、それぞれの心の内を明かしていきたいと思います。


【私の中の気持ち】
限りある生活費の中から、いろんなものを我慢してお歳暮のお金を捻出しなくっちゃ。
梱包って自分でやるの大変。ダンボール丁度いいサイズ、近所にはないわ。ちょっと遠出してホームセンター行こう。1個88円かぁ。
お手紙も添えよっ。文章…、なんて書こうかな。
実際の梱包作業、二人がかりでえいこらしょ。
郵送料は一番安いとこ調べて、窓口に直接持ち込み。重い。一つ720円かかるんだ。全部で、ひー、ふー、みー・・・。
それでも、お世話になった人だもの、頑張らなくっちゃ。


【受け取った相手が思ったこと】
ピンポーン「お届け物です。」
「あ!KOMAちゃんからだ、なんだろう?」
お歳暮ね。今年はこれにしたんだ。お礼の電話しとこ。ちょっと面倒だな。
プルルルル。「お歳暮、届いたよ、ありがとね。こんなたいそうなものいただいて、本当ありがたいわ。またこっちへ帰ってきたら、家に寄ってね。」
お礼終わった!スッキリ。

二つを比較してどうでしょう?
気持ちが全く噛み合っていないのが分かるでしょうか?

私が届けたかったのは、モノではなくてお世話になった感謝の気持ち。でも相手が受け取ったのは品物そのもの。すれ違いすぎです。
別に私がどれだけ苦労して贈り物をしたか、まで分かってくれとはいいません。ただなぜ贈り物をしようとしたかくらいは見て欲しいなと思うんです。たったひと言「KOMAちゃんは、本当に親族のこと大切に思ってくれてるんやなぁ~」でいいのに。「たいそうなもんや」とか謙遜はいらん。

それでも親族が悪いとは思っていません。私もいただいた側なら同じ反応をするかもしれない。だからいつも相手が送り届けるまでどう考えていたか、一旦、紙に書いて考えます。わざわざでもこのステップを踏むと、少しだけ相手の心が分かります。

伝えたかった気持ちが受け取られると、気持ちがすっと軽くなりますよね。
それくらい抱いた気持ちは受け取られたがっています。だからせめて自分が受け取ったときだけでもそうなれるよう、一手間を惜しまずやろうと思います。