学歴自慢が晒すオマヌケな自分

みなさんは、自分の出身校を自慢しますか?

私は可もなく不可もない真ん中くらいの学校を卒業したので、そこまで強く自慢することはありません。しかし世の中には、トップ校と呼ばれる学校や、有名校出身者もいて、話の合間にちょこちょこ自慢されます。

学校を出てまだ数年なら、それも納得いきましょう。自分の手にした直近の勲章が、○○学校卒業ですから。しかし卒業してうん十年経っても未だ学校自慢をしているようだと、”卒業してからのうん十年、あなた何してきたの?” と疑問をもたれます。自慢するなら、誰しもがなるほどと思うこと(たとえばオリンピック金メダリストが、「金メダルとりましたー」と自慢する)に収めるのが賢明です。

こう指摘されれば、誰しもがその通りと思うでしょう。しかしながら気が緩むとひょいと「私は勝ってるのよ」アピールをしたいすけべえ心が顔を出してくる。結局いくら自制を誓ったところで、○○大学出身に寄りかかる自分は抑えようもないのです。

人に勝りたい、勝った自分を崇めてもらいたい。そういう気持ち、分からなくもありません。おだててもらうと気持ちが良いし、特別な人間だと思うとなんでも許されるような気がしてくる。普段から劣等感に支配されてる人ほど、この気持ちを追い求める気持ちが強いでしょう。

でも一方で、自分はバカにされても気にしませんよ、という合図にもなる。さきほどの学歴の話なら、何十年も成果を上げなかった自分を気づかせることになっても、気にならないと宣言してるようなもんです。
そんなマヌけな僕をさらけ出すことは、得られる賞賛を前に消え去るとでも思ってるんでしょうか。
そんなことはありません。むしろ悪目立ちします。だいたいの人が自慢しぃを前にすると、「こいつ、小心者だな」と内心小馬鹿にしていますから。

「能ある鷹は爪隠す」
のことわざ通り、本当に優れた能力の持ち主は、安易に能力をアピールしたりなどしない。そしてめちゃくちゃ賢い人は、アピールの度合いでさえもコントロールしようとする。それは、自分のためではなく場のために、そのようにする、ということです。

そこまでいってこそ、自慢は生かし切れるのでしょう。