今までたくさんの人に自慢をされてきました。
うちの子自慢に、財産自慢、地位自慢、あげく知り合い自慢？まで。当時はあまり深く考えていなかったので、聞かされるがままに付き合い、「ほぅ、それは素晴らしいね」なんて心にもないことを返したり返さなかったり。
けど、気づいたんです。自慢って、世の中を素直に見ることの出来ない人の歪んだ物の見方だったんだって。
だったら歪みと歪みじゃないのを見分けて、ひん曲がった認知を持つ人を避けていきたいです。
そのためにも自慢する人の心理を掘り下げて、対処法を考えたいと思います。最後に自慢話のかわし方も載せているので、ご覧ください。
相手基準で考えられてるか？
「自慢する人は認知が歪んでいる」の「認知が歪んでいる」とは、事実をそのまま捉えることができず、自己解釈によって歪めてしまっていることをいいます。歪んでいるかいないかの基準は、聞かされた人が「で？」と思うかどうか。
うちの子自慢を例にとると、「うちの子、この前の模試でA判定だったの！」という話をされたとして、あなたはどう思います？おそらく「はぁ、それで？」じゃないでしょうか。
自慢してくる人は、我が子がいい判定をもらったら周りは感心してくれるだろうという解釈を持っています。聞かされた側の「で？」という困惑は頭をかすめもしない。
でも事実は、聞かされる側にとって、A判定でもB判定でもどっちでもいい。それより褒めろという圧力が邪魔くさい。感心どころか、ウザイが本音。その事実を予想出来ない時点で、そうとう認知が歪んでいると言えましょう。
反対に「こんな話聞かされても相手は困るだけだろう」と予想できる正常な認知の持ち主は、最初から話題を選びます。同じ年くらいの子供のいない人にはこのような話を振りませんし、同じ年くらいの子を持つ親とはライバル心が芽生えないように黙っています。
自慢なんて愚かなことはしない。誰にも言わない。もしどうしても言いたいのであれば、子育て連帯責任者の配偶者にするでしょう。
つまり誰彼かまわず情報をバラまくのが認知の歪んだ人で、どの情報を誰と共有するかを厳選する人が認知の正常な人なのです。
自慢を聞かされるのはゴメンだ
いつの時代も多弁は危うく、「沈黙は金」です。それを知っていながら、お口にチャックができないのは、感情の暴走としか言いようがありません。
あなたの周りの自慢する人は、次から次へと自慢ネタを繰り出しませんか？冷めた目で見直すと、彼らは中毒患者みたいに、Aを言ったら、次はB。Bが終わったらC。そうやってるとネタが尽きてきて、最後は会ったこともない第三者の自慢を始めています。
どう考えても知らない人自慢をするのは、頭がおかしいです。だってこっちは知らないんですよ。
そんなことにも思いが至らないほど自慢に取り憑かれているとしたら、もはや取り合うまでもありません。話してる内容なんてただのゴミ。
そんなものを人前にばらまいておいて、「ほら、うらやましがれよ」ってふんぞり返るとは、なにごとですか？
自慢に取り憑かれるのは勝手です。けど関係ない人にゴミを押しつけといてうらやましがれよと迫るのは、嫌がらせ以外の何物でもない。即刻止めていただきたい。
自慢話をかわす方法
とはいえ、あまり露骨に止めてくれ？というと角が経つので、「それってどういう意味ですか？」と投げ返してみてはいかがでしょう。
うらやましがられると思っていたところに、「それってどういう意味？」と言われると、不意打ちを食らったショックで相手は黙り込んでしまいます。頭が真っ白になって仕方なく話を繰り返すでしょう。
けれど、それが意味をなさないことくらい相手も気づいています。だからその後あなたがどう振る舞うも自由。「ふーん」で流すもよし、「それって、褒めて。構って。っていうこと？」と心をチクリと刺す言い方をしてもよし。お好きにどーぞ。
これでジャブをかませることができました。きっと相手は次に自慢話を話そうとしたとき、一瞬ひるむでしょう。なんといってもまた「どういう意味？」攻撃食らうかもしれないんですから。
自慢を聞いて欲しい、と言う人は「認めて欲しい・褒めて欲しい」という感情を垂れ流していることに気がついていません。だから誰かが、「垂れ流してるもの、テッシュでぬぐいな」と諭してやると、途端に我に返る。こういうちょっとした合いの手というのも大事です。
ゴミを押しつけてくる人に遠慮はいりません。どうどうと「それ、どういう意味？」と返してみましょう。
