不安遺伝子と考えない脳

初めて知ったのだが、不安遺伝子というものがあるらしい。といってもテレビで
見ただけなので半信半疑。
不安遺伝子は日本人の97%が持っており、故に神経症的で他人に合わせようとする。

考えてみれば、日本人は本当に和を大切にする。
言い方を変えれば、他人と違うことをするのを嫌う。
それが、不安故に自分の出した結論に自信がなく、他人と同じにしておくことで
なにかあったら、世間のせいにできる安心感をもつためだったとすれば、納得もいく。

そんな人、めちゃくちゃたくさんいる。
口癖は、「普通はこうするものだ。」「常識だ。」「みんなこうしている。」
じゃあ、実際誰が言ってたの?とか常識ってなに?って訊ねると、答えられない。
ならば、単なる思いこみでしょ、統計学的に平均値と保証されるものではないと思うなあ。

さて、最近精神療法を受けていて、親により苦しめられてきた現実を再度見直す
ことになったのだが、親はまさに前述した不安遺伝子たっぷりさんなのだ。
だから、何も考えず、周りの人と同じ行動をとってきた。
医者曰く、親が私に対してやった最も害なことは、己で考えない怠慢さの中で
生きてきたこと。

けして子供をいじめようとか思った訳じゃなく、考えることを放棄しただけなんだ。
その結果、異常なまでに周囲に合わせようとし、子供の性格に合わないことを
やらせ続けた。そして子供も、窮屈さを感じながら自発の芽をもぎ取られて、
えらく従順な、真面目ちゃんに成長した。それが私。

でも身体は正直だね。あるとき悲鳴を上げて、もう無理ってこの生活を拒否しだした。
そこで初めて自分ってものを見直す機会が発生したのだ。

私はさんざん自発の芽を刈り取られてきた割に、なんでも自分で考えないと納得しない
性格をしている。
その性格を利用して、親の何が間違えていて、自分の何が間違えていたのか一から
考えることにした。

まず1年。
少しずつ雪が溶けるように、心の殻がはがれていく。だけど、自分ではがせるには
限度がある。
どこかで、自己回復プログラムを受けたいなあと思っていた最中、精神科医と出会い
これを過去の自分との最期の戦いとすることにした。

同じ苦しみを感じている人は、山のようにいると思う。
私はたまたま休むことが許されて、医者にかかる経済的支援があったけど
そうじゃない人もたっくさんいる。
周りに相談しても、作業(趣味)して気を紛らわせだとか、ボランティアに参加すればいい
とか、友達に相談に乗ってもらえばいいというありがた迷惑な助言しか受けられない。

本当は自分の心が解放されることが大切なんだ。
そのために何をしたらいいか、それを私は知りたい。そして、多くの人も知りたい
と思う。
だから、心理的変化が現れたら、都度書いていきます。
参考にしていただければ幸いです。