アンケートに見るAC予備軍の割合

アダルトチルドレン(AC)とは関係のないデータから、ACまたはACに近い考えが
染みついている人々の割合を考えたいと思います。

今回用いるのは、日経ウーマンオンラインの婚活で問われる「恋愛力」と「自立力」


これはアンケート調査で、独身964人に対して実施したアンケートの結果です。
その中で、「なぜ、結婚したいと思いますか」(複数回答)の4位に”両親を安心させたい”
が入りました。
親孝行でええじゃないかと思うかもしれません。
しかし結婚の理由は本来自発的なものです。複数回答できるとしても、そこに自分
以外の価値観を持ち込むことは、一種”親のことを何よりも優先する”と洗脳された
結果とも見て取れるわけです。
また表現にも注意を向けると、”両親を安心させたい”とずいぶん前向きでやさしい
心の持ち主です表現になっていますが、実際は”両親に「結婚!」とせっつかれた
くない”であったり、”両親が世間体を気にするので、早くその呪縛から解いてあげ
たい”であったり、様々なニュアンスを含むのです。

結婚するのは、自分なのに両親の意図や言動が引き金の一つになっているあたり、
どうも自発性に欠ける気がします。

さらに彼がいない人(約7割)に対して、「彼がいない理由はなぜだと思いますか」
(複数回答)で、上位3位全て運命など自分の外を理由にしています。
成人した人であれば、自分の人生が思い通りに行かない理由は、自分にある
と考えますが、ACは何をやっても親に罪悪感を植え付けられるため、思考停止に
陥り、心理的圧迫がない場合に限り「私のせいじゃない」と殻に閉じこもりがちに
なります。(ACは圧迫があると自分のせいにしてしまいます)

この二つのデータからして、母集団にAC(または予備軍)が含まれている可能性
は大いにありそうです。
少なくて2割、多くて3割(最初のアンケート結果より推測)といったところでしょうか。

ACはなにも特別な状態ではないと思います。
今回のアンケートは独身に対して行っていますが、それを既婚者込みで考えた
としても、自分より親を優先する人は一定割合いるでしょう。

ですから、ACなんだ・・・と落ち込まず、ごろごろいるACの一人くらいにご自分を
捉えてみてくださいね。
このアンケート結果を分析すれば、もっと面白いことが分かるかもね。