熟年離婚する理由がわかった

熟年離婚が流行り始めた頃、「旦那と一緒の空間にいるのがイヤ!」という声
を耳にして、理由が分からなかった。

Sさんと仕事でも、家でもずっと一緒にいたけど、なんやかんやで忙しく、ゆっくり
話をする暇がなかった。だから、定年して一緒に暮らせたら好きなだけお話ができる
のに、なんでいやがるんだろう?と疑問に思っていた。

何年かSさんと一緒に暮らして、「守ってくれない」「考えてくれない」のないないづくしに疲れ切り、「結局Sさんといても、私は一人ぽっちじゃないか」と思い始めたとき目の前で平然と本を読み、インターネットをするSさんの姿に腹が立った。


私は時に親のように振る舞い、一生懸命「守ること」の説明をし、相手の言い分も
受け入れて必死にわかり合おうと努力してきたけど、相手は私のために全然変わろうと
いう気がない。
Sさんに「仕事で時間をとられているのに、家で話し合いたくない。」「本を読む時間
がない」「寝る時間が短い」とだけ主張された。
つまり、Sさんは家族という概念が全くなく、独身のときと変わらない生活を続けたい
というのだ。
そう主張されたら、仕方がない、もう手の打ちようがない、そうしてもらいましょう。

だけど、目の前から消えて欲しい。
家族だと思うから、一緒に暮らしているから、病気の時くらい助けて欲しい、
困っているときは救いの手をさしのべて欲しいと思ってしまう。
でも、それを望んでも、ことごとく拒否される。
望む->打ち砕かれる->怒る->絶望する->泣く->時間がたつ->望む・・・
このループから抜けたい。

「旦那と一緒の空間にいるのがイヤ!」という奥様は、似たようなループの
なかにいるのではないかと思う。
目の前にいなければ、相手になにかを望むなんて不毛なことをしなくていい。
一見強気に見えるこの言葉も裏を返せば、奥様が望んでも歩み寄ってくれない旦那へ
の執着を手放す唯一の手段なのだ。

私も早く経済的自立をしてここから出て行こう。