人嫌いになるのは理由がある

大方の人は人生に一度くらい「人に会いたくないなあ~」「人といると疲れるなぁ~」
と思ったことがあるだろう。
そしてそんな後ろ向きの自分が疎ましい・・・。

なんでこういう心理状態になってしまうんだろう?って考えたときに、一つ思い当たる

のが、相手がどんどん自分の領域を侵略してきて息苦しくなったからではなかろうか?
ってことだ。

私の考えを一切無視して、相手から「これあなたが好きだと思って~したのよ」とか
「私の考えにアナタは同意してくれるよね?」とか、とにかく押しつけられてばかりだと
自分がなくなりそうで息苦しくなり、「えぃ!もう人との関係を断ち切っちゃえ!」と
ばかり、人と距離を取り、人間不信に陥る とまあこんな運びになる。

人を嫌いになるには理由がある。けしてワガママや気分に振り回されて嫌い
になっているのではない。
理由があって、嫌いになるならそれはそれでよいではないか。
時間が経って、その理由が取り除けるのであれば、また人づきあいを復活すれば
よいし、特定の相手と理由が取り除けないのであれば、その人から去ればよい。

相手が自分に「私色に染まれ」といってきたときに、自分が窮屈さを感じたように
いくら相手が間違えていたとしても「こちらの言うことを聞け」といったところで、
同様に窮屈さを与えるだけだから。

分かる人にしか分からない、この繊細ながらも存在感のある「息苦しさ」。
分かる人同士で、人付き合いをすればよい。
分かる人がいなければ、自分と友達になるか、芸術や書籍を通して心の中で
交流すればよい。

友達が何人いるかでその人の価値が決まるなんてウソだ。
だってその友達が嘘くさい付き合いだもん。
それより自分のことをどれだけ知っていて、人のことをどれだけ尊重できるか
がその人の価値だろう。
話してみれば、すぐ分かる。