自分は偽善者だ!

私はとても愛想が良い。
挨拶はするし、おみやげもかかさないし、頼まれたことは責任を持ってやる。
表面だけを見れば、なんといい人なんだろう!と思われる人間だ。

では、なぜ愛想が良いかというと、そうじゃないと殺されるから といっては極端だが

実家はそんな感じだった。
とにかく問題を起こせば、ただでさえ被害者面した母親が「アンタ(私のこと)が
××するから、また私が○○って世間に思われるでしょっ!」とさらに被害者意識を
強くする。それに耐えられなかったから。
ずっと被害者面と恩着せがましさを押しつけられる日常は生きた心地がしない。

親の意に沿わない言動など認められるはずもない空間の中で、如何に問題を
起こさないかが私の一番のテーマだった。

だから人ともめごとになると思うことは全て先手を打って、回避してきた。
その上での愛想の良さだ。
別名作り笑いとでもいおうか。

作り笑いをしている自分がいるとき、もう一人の自分が「おまえって偽善ぶってるな」
とささやく。
心の中にどす黒いなにかが流れる。
けど、生き抜くためにはこれしかない。顔で笑って心で泣いて が毎日。

私に友達がいない原因の一つが、きっとこの偽善者ぶっているところだと思う。
意見がない、周りの顔色をうかがう、善人ぶる人って魅力的かな?

ぶっきらぼうでも、素のまま生きている人は、さわやかだ。
もう偽善者は卒業して、本当の自分の心を表現したいです。