震災を機に近づいた人遠のいた人

昨日の記事でおひとりさまが増えたことを記述した。
その一方、雑誌を読むと震災の影響で別れたカップルがよりを戻したり、宙ぶらりん
のカップルが結婚したりと結びつきの力が発生している。
心底お一人様が気楽なら、なにも誰かと近しくなることはなかろう。

本当は人は人を求めているんじゃないか。それなのに距離が上手く取れなくて、
それならいっそう別々に生きましょうってことになってるんじゃないだろうか?
震災を機に離婚したカップルは、相手を求めていたけど、いい距離が保てない
ことがはっきりしたから、別れを決意したのだ。

つまり震災という危機に面し、今の自分がより正しいと思う方向に人間関係を修正
したに過ぎない。それが人によっては、つながることであり、また別の人にとっては
別れであったのだ。

人は一人では生きられない。それは誰しもが知っている。

それ故、人は人を求める。
しかし、人と人は近づくと斥力が発生し、遠のくと引力が発生する。
その中間の丁度良い所に居続けるには、それなりのバランス感覚が必要だ。

バランス感覚は片方だけが持っていても成立しない。
だから人間関係は難しい。
おひとりさまが増加する事態は、バランス感覚を失った人の多さを物語っている。
寂しいから人に近づきたい、でも近づくと怒りの感情や苦しみが発生する、気も遣う
だから一人がいいや←これはしごくまとも。

でもね、いい距離を保てる人が出てきたら、躊躇しないで、一人状態を脱出しようよ。
これから出会う全ての人が距離感を保てない人と決まった訳じゃないから。