二股男の心の内

塩谷瞬という俳優さんが、二股交際&結婚申し込みをしていた件について、教育
評論家の尾木ママが、

「教育評論家から見ても分からないけれど、でもあの人は悪い人じゃないわね。
本当にいい人だと思います。よすぎてああなっちゃったのかな」

と分析した記事について、”やっぱり尾木ママはよく分かっているなぁ~”と思った。

最初にこの報道が出たとき、KOMAは塩谷氏について、ほとんど知識がなかった。

でもこの人、幸せな家庭に育ってないなと直感で思った。
その後、塩谷氏に過酷な子供時代があったと報道された。

全く親に愛されず、利用されるだけ利用されて育った子供は、人を信じることが
できない、と同時に、自分を信じられない。
愛着の対象が得られないと、しっかりとした自我が作られず、価値や観念がもてない
状態になる。
いわゆる愛着障害者。

泉谷しげる氏が「結婚の約束したとされる片方の女性から金の援助を要求した?
フシがある」と塩谷氏について述べている様に、彼は愛情をお金に置換できると
思っていたようだ。
人を信じることが出来ない人間だからこそ、目に見えるお金という形で辛うじて
愛情を理解していたのだろう。
それでも不安はぬぐい去れない。
だから、別の人にも同じことを要求する。
心が渇いていて、「もっと、もっと」と際限なく愛情に代わる何かを求める。

塩谷氏がこれからやるべきは、失われた子供時代の愛情を自ら補う事である。
そうしないと、廃人のようになってしまう。
尾木ママが悪い人じゃないといっているのは、塩谷氏の元の心はキレイだった
といっているのです。でも環境が彼を餓鬼へ貶めた。そのことを指しているの
でしょう。

しかし成人した今、餓鬼から抜け出すには己の力に頼るのみです。
自分を信じなくては、人を信じることも、人を幸せにすることも出来なくなります。
ここまで報道され、批判されているのですから、立ち直るチャンスです。
この逆境をいいきっかけとして、自分を取り戻していって欲しいです。

それにしても、尾木ママは愛があるね~。
とても素敵な先生だと思います。