ダメンズに惹かれる理由

ダメンズのイメージ・・・口先で情熱的に大きな事を言って、長期行動の伴わない人

ダメンズの大半が、境界性人格を有していると私は感じる。

境界性人格は、とても魅力的だ。
なにかに懸命に情熱的に取り組む姿は、人を惹きつける。
さらにダメンズは、言葉を上手く操り、熱意を持って思いを語る。
キラメキを渇望しつつも、そうならない虚しさを抱えている人の脳裏にキョーレツに
ダメンズの思いは焼き付く。

人は平凡な人生に飽きやすい。
だから”生きる”や”楽しい”を求める。
人が手を出したらいけないことがいつになっても絶滅しないのは、平凡な人生からの脱却を望む人が絶えないからである。

そもそも生き生きするとは、どういうことだ?
何かに集中して、(やや中毒気味になって)、実行している本人が楽しいと感じ、輝く
ことである。
境界性人格は、ある一時ものすごく対象に集中している。そこからあふれる笑顔は
まぶしい。
ただし、少しでも対象が思い通りに行かなくなると、以前はなんだったの?と思うほど
冷淡になったり、悲劇の方向へ転がり込む。
思い通りに行くも行かないも緩やかな変化のはずなのに、境界性人格の手に
かかると、ディジタル的に処理される。
その極端さに周りが振り回されるために、問題視され、わざわざ人格として名称が
付けられているのだ。

さて、
心をしっかりと育ててきている人は、思春期はともかく、青年期以降は相手の
”生きる”が<まやかし>か<真実か>見抜くことができるようになる。
自分の中に”生きる”ことへの物差しを形成することで、相手の真の”生きる”度合いを
測ることができる。

一方、
心をごまかしながら生きている人は、思春期も、青年期も、中年期も相変わらず
媚薬的な存在であるダメンズに心を奪われる。
そりゃそうだ。判断基準を内に備えていないから。

漫画家倉田真由美さんによって、世に認知されるようになったダメンズ。
我々が惹きつけられてやまない彼ら。
でも行きつく先は、借金地獄や暴力・浮気。
近視的にみれば、魅力満載かもしれない。でも長期的に見れば地獄そのもの。

自分の物差しどのくらい持っていますか?
まだ持っていない人ほど長期的に見ようと努めてくださいな。
私はこの世から、泣いて、痛めつけられて、未来の希望を失う女性が一人でも減って
欲しいです。
そのために自分が強く、賢くなりましょう。
真実を見抜く目を養えば、幻覚に惑わされず、まっすぐ自分の道を行けます。
自分を信じて。