嫌われる勇気

自分の信念がなく、他人の作った規範に流されて生きる人ほど、不満の多い人生を送る。

人生はほぼ思い通りには行かず、ときには強敵が現れ、無慈悲にも敵が圧勝してしまうことがある。
だから、私たちは他人の規範に流されて生きる生き方を棄てなければならない。
なぜなら、自分で選んで自分で失敗しても、それは納得のいく結果だから。

私たちは、社会性という名の仮面を被っている。

他人と表面上和やかに過ごす手立てを幼少よりたたき込まれる。
「二枚舌」という単語があるのは、和やかに過ごさなくてはならないという規範の強固さゆえである。

ー自分の内面を守ることの大切さ、自分と他人の境界を死守する厳しさー
そういうものに対し、とんと教育を受けない我々は、「私」という存在が薄く、風で吹き飛びそうなほどペラッペラである。
一方で、自分の内面しか守らない傲慢さを身につけたジャイアンは、和やかに過ごそうとする人を食い物にする。

そしてとても興味深いのは、家の外ではのび太並の和やかさを身に纏った人ほど、家の中ではジャイアン的動きをする。
そうやって精神の平衡を保っている。

私たちは、そのジャイアンにも対峙せねばならない。
だから、ジャイアンに対抗する「我」を育むことをなによりも優先する。
手始めに他人様からアイデンティティの元をもらうことを絶とう。
人に褒められて自分を認めているようでは、人に貶められたら途端に自分が否定される。

嫌われてもいい、非情と言われてもいい、自分を確立できれば、それでいい。
自分が確立できれば、のび太から出来杉君キャラに変身できる。
するとジャイアンにいじめられることは、なくなる。

いじめられたくないなら、嫌われる勇気を持て。
このままのび太キャラを演じても、だれもあなたを好いてはくれない。


つるつるりんさんへ
現在はカウンセリングの受付を終了していますので、直接お答えをすることは出来ませんが、この記事の中にヒントを込めました。
参考になさってください。