奢りたがる人たち

奢るのは大好きだけど、奢られるのは苦手という人がいます。
時に身の丈に合わない程奢ってしまい、あとで極貧生活・・・や家族にしわ寄せなんてことも。
はっきりいって不健康です。

では、なぜそこまで奢りたがるのでしょう。

一般的に、奢る方は有利な立場に立ちます。後ろめたいことがないので、スッキリします。

奢られた側は、「奢ってくれたんだから、(心理的に)従わなきゃな」とか「お返しどうしよう」とか不安な心理になります。とくに律儀な性格であればあるほど、奢られることが心にのしかかります。

さらに奢った方は、「オレは奢るというベネフィットを渡しているのだから、いい人と思われるに違いない」、「オレの経済力はそこらへんの庶民と違うんだ」と自分で自分を承認できてしまったりするんです。
ほんの何万円かを支払っただけで、いい気分を味わえる。
だとしたら、こんな安いものはない、とせっせこ人のために支払います。

けれどこのような結びつきはお金が途絶えただけで切れてしまいます。
そもそもお金が結束の元だったんですから。

たまにごちそうするくらいなら問題ないと思います。
でも奢ろうとばかりする人がいたら、よほど承認に飢えている、中身に自信がないと考えて間違いありません。
まさにステータスをお金で買おうとしているんですから。

何事も度を超せば、病気です。
奢るのが大好きという人は一度自分の心の中を点検した方が良いかもしれません。
-自分は立場を換えて、奢られる側に素直になれるのか、そして奢ることで相手から何を得ようとしているのか-とね。