短期大金獲得はオトクか?

今日のテレビ番組表を見ていたら、「インシテミル」という映画が放送されると書いてあった。
たしか・・・最後のほうだけちこっと見たことがある。
ある実験に7日間参加すると時給11万円超の報酬が支払われるとの広告に釣られてやってきた男女12人の行動心理模様を描いている。
ちなみに実験とは殺人実験。
おー怖い。

 まぁこれは架空のお話なので、外野から感想でも言っていればいいのである。

しかしここまで残酷とは言わないが、大規模な心理実験が米国で行われた。
スタンフォード監獄実験

普通の大学生を看守役と囚人役に分けてある空間に閉じこめるとどうなるかの実験だ。
新聞広告で集められた70人の中から21人が実験に参加した。
その結果、看守は暴走し予定よりも早めに実験を終了することになった。
引用してきた文には、10年間被験者をカウンセリングし続け、後遺症のある者はいないそうだが、たった一週間、たった数百ドルのためにアイディンティティがボロボロになった。

短期間でお金を手に入れることはそんなに得なのだろうか?
その後数年に渡って心身に影響があるのに。

と思っていると、ふと脱法ハーブを思いついた。
あれもハーブといいつつ、超短時間で人を幻覚状態に落とす。と同時に脳に多大なるダメージを負わす。
ほんの数時間の快楽のために、賢くて大切な自分の脳が破壊される。
危険性を知っていながら、ヨシとしている人たち。

人間はちょっとした未知の世界につい興味を持って体験したくなる。
その気持ちが人生を豊かにするし、ワクワクしたり、初体験の快感をもたらせてくれる。
でももし未知の世界に”何だか分からないけど刹那性や危険性が見えた”としたら、それは避けておいた方がいい。
そういう”臭う”ものは、、大方短期目線で得を使用とする人々を利用しようとする悪い奴らがバックに控えているのだから。
本当のワクワクは、もっとじっくりじんわりくるものだ。

スイスで資金運用をしていた資産家夫婦が、資金を預けていた客に殺された。
詳しいことはこれからだが、運用で損をさせられたことが犯行動機と報道されている。
お金はお金を生むかも知れない。
マネーゲームは、マルチプルで利潤が高い。
でも働いて得たお金じゃないお金って、”なんだか地についていない、一瞬の金”という感じがする。
10円のうまい棒をけちって貯金して貯めた100万円と臭いが違う。

短期にはいつもリスクが伴う。
だから小さな事からコツコツとというのだ。
私は小心者で目の前に金塊が落ちていても、拾って自分のものにしようという自信がない。
その冒険心のなさが、いままで私をトラブルから守ってくれたのかも知れないね。