人と話していて、なんかしっくりこないなーと思うときがある。
そんなときは、相手が私の話をへし折っている。
例えば
「『この前珍しいモノみつけたの。○△□っていってね、とっても便利♪』と私が話すと、『ふーん。でも×▽◇の方が便利だよ』と相手が返事する」ようなシチュエーション。
このときせっかく得意になってた私の心がポキッとへし折られる。
”なーんだ、私が見つけたものって大したことなかったのか[E:down]”
ある相手と話したとき、そういう気持ちになることが多ければ、相手への印象がくすぶる。
「話をへし折る」・・・実はけっこうな人がやっていると思います。
事実×▽◇の方が優れているのかもしれません。
事実は人の心に勝ると思っていれば、ついつい自分の知識を出して相手に教えたくなる。
それが自分の脆弱性とも知らずに。
年を重ねると自分の方が正しい、自分はよく知っていると思いたい気持ちに囚われます。
だから相手を認めることより自分の知っていることを優先した口調になる。
でも本当は、相手のことを素直に認める強さを持っていない。
相手を認めてしまえば、自分が弱い立場になると思っているから。
こういうタイプは弱音を吐くのも苦手、欠点を晒すのも苦手で、「可愛げがない」「気がきつい」「近寄りがたい」と評されます。
自らが人を遠ざけているのです。
これでは美人でも頭がよくてもモテるはずもありません。
逆にモテたくなければ、徹頭徹尾自分をゴリ押しすればいいのです。
興味深いのは、これだけ我を通そうとする割に寂しがり屋さんが多いのです。
「本当は誰かに分かって欲しい」「泣き言だっていいたい」。
それなら弱い自分を出せば?と思うわけですが、そう簡単に今までの生き方を手放せるほど心が強くないんです。
人恋しい、人と仲良くなりたいと思うなら、一度自分の心の中を見てみることです。
「なぜに自分を主張してしまわざるを得ない?」と。
相手の言葉に対して、「そうだね」「その通りだよ」と言える自分を想像してみて下さい。
どんな気持ちですか?
もや~と抱いたヘンな感じが、自分を変える第一歩。
白黒ハッキリつけて、パキッパキと進んでいくだけが人生じゃありません。
グレーでいい、連続的でいいと思えるようになるまで、ひたすら考え続けてみましょう。
その先に相手を認める強さを手に入れた世界が待っています。