放っておけない方が弱い

未婚女性が言われて傷つく言葉ランキングを見ながら思ったこと。
なぜ周囲はとやかく言いたがる?
わかる、わかるんだよ「早く結婚した方がいいよ」と言いたくなる気持ち。
でも、-なぜ他人はそう言いたくなるのか-
言葉にしたってあまり意味の無いことは言っている人もよく分かってると思うんだけど。

排除・・・かな?
自分が結婚していて、結婚していない人が目の前にいて、自分とは違う理解出来ない価値観の人に対する蹴散らし感?
分からないもの・未知なものを避けてしまいたい感?
そーだ、そんな気がする。
要するに、分からないものに対する耐性がなくて、せめて言葉の上だけでも排除しとこうと。

で、攻撃、口撃。

[ 言葉 ⇒ 本音 ]
「だからまだ独身なんだよ」⇒意味の分からない立場にいないで早くこっちへ入れ!
「早く結婚した方がいいよ」⇒未婚の状態なんて早く解消してこっちと同じ状態にシフトして!!
「年齢が上がると不利だよ」⇒若い方が結婚しやすいというセオリーがあるからそれに従って!

結局、自分たちが理解出来ないことを理解するよりも、理解出来ないことを消す方がダントツで楽だから攻撃して潰そうとしている。
意味が分からなくても、それはそれとして放っておく、認めてみるということをする気がさらさらない。

かりに既婚者にとって、独身者が地球外生命体バリに意味が分からなくても、最大で出来るのは放っておく程度なのに。
それが分からないから、我が手中に収めようと攻撃して従わせようとする。
それって「個」として、どうよ?!と思います。

自由に発言が許されているからといって、面と向かって人の生き方にとやかく言うのはちぃと方向性間違えてませんかね?
強く居るということは、自分を持つことではありますが、自分を押しつけることではない。
押しつけた瞬間、その人は弱小者になる。

私は他人が何かを押しつけようとするとき、どよーんとした圧を感じます。
それが嫌で嫌でたまらない。
もちろん、独身者が「いい人がいない」とボヤくのも然り。
自分の出会いの少なさを世間のせいに押しつけるのも違う。
一人一人が覚悟して自分を持ち、自分の意志を通し、他人の意志も尊重する世界が仮に実現するならば、このような言葉同士が飛び交うことはないと思います。

こういう事実を通してまだまだ日本人はムラ社会から抜け切れてない、「個」になりきれていない状態なのだな、と感じます。