魅力がないのではなく、役に立ってないだけ

どの人も学生時代や社会人経験を通して、多くの人と出会ってきたことだろう。
ある人はその出会いを育て、積み上げ、人とのつながりを増やしていく。
別のある人は出会いがその場で終わり、また次の出会いを作るというつながり形をしている。

そんな二人が一旦社会から身を引いた場合、どういう人間関係が残るだろう?

ある人はお誘いの声がかかり、別のある人は誘いどころか存在さえも忘れられる。

そして別のある人はネットでつぶやく「・・・誰からも必要とされない。魅力がないのかな?」

で、魅力って何なんっすか?
金持ちってこと?容姿が優れるってこと?トークがおもしろいって事?
どの選択肢もそれっぽいけど、それっぽくもない。

確かに存在しているだけで人を魅了する人というのは、います。
けど、そんなのごくわずか。自分は平々凡々と思った方が、よろし。
その平々凡々も、ちょっとした視点の切り替えで人から必要とされる人になる。
じゃ、どうするか?

ズバリ、人の役に立てばいい。
ビジネスでは、ニーズを満たしてくれる相手とつながる。
ニーズとは、欲しい物やサービスを提供してくれること。
でも、人付き合いは必ずしもビジネスにおけるニーズとは一致しない。
心理的な比率が大きいからだ。

私の気持ちを分かってくれる、私の長所を見つけてくれる、私を大切に扱ってくれる。
このようなことが、人付き合いにおけるニーズ。
こんなニーズ満たして、一見何の役に立ってるんだ?的な疑問を抱くだろうが、人は人付き合いの中で、自分の存在価値を確かめたがっている(承認欲求)。
その欲求を満たしてくれる相手にもう一度会いたいと思う。

つまり人付き合いにとって最も大切な相手の承認欲求を満たすという役に立っている人は、いつまでも人から必要とされ、承認欲求をちっとも満たせない人は、人から忘れられる。

思い出してみると、どーでもいい扱いを受ける人は、自信過剰な人、横柄な人、発言しない人、自己卑下(否定)する人、おもねる人だ。
相手のニーズなんて見ちゃいない。自分を押し通すか、自分が嫌われるのを恐れて萎縮してるか。
相手に取ってみれば、「コイツといて、オレは自分の存在価値が全然感じられねっ」と思うから、その存在はあっさりと脳から削除される。

+方向でも-方向でも、どちらにしても自分という存在をアピールしたいと思っているうちは、他人の役には立てないだろう。
他人のニーズを把握するためには、他人の声に耳を傾けることがスタートとなる。
そんとき、自分の存在アピールはただの邪魔でしかない。