お金をもらっても一瞬しか嬉しくないが敬意はずっと嬉しい

もらって一番嬉しいモノ
それをお金と信じている人は多い、と思う。
お金は選択肢を広げてくれるし、贅沢感をもたらしてくれる。

確かに、もらったら嬉しい。

ただ、嬉しさの継続時間で言えば、意外とたいしたことない。
使い果たしてしまえば、過去の記憶。

もっと長く嬉しさが続くモノがあるのではないか?
ということで、今日はそれについて考えてみる。

今のあなたを支える、過去に嬉しかったモノコレクション

みなさん、いままでたくさんのプレゼントをもらってきたのではないだろうか?

親に、祖父母に、友達に、恋人に、配偶者に、先生に、もらったモノを思い浮かべて欲しい。
一番記憶に残ってるものは、なんだろう?

バレンタインにもらったチョコ、欲しかったゲーム機、行きたくてしかたなかった遊園地に連れて行ってもらったこと、などいろいろだろう。
だが、この中に「お年玉」をあげた人はいるだろうか?

お年玉は大概、お金だ。
何にでも交換できる。
とっても自由、なのにだれの嬉しい記憶にも登らない存在。
あれ?お金って、嬉しさと無関係?

お金は最後の砦か

サスペンスドラマなどを見ていると、犯人が「お金はウソをつかない。裏切らない。だからお金が大事なんだ、お金が欲しくないヤツなんていないだろ」と言うシーンがある。

なるほど、この犯人はお金至上主義者らしい。
お金のためなら犯罪もいとわず。
だが、この台詞の前半「ウソをつかない。裏切らない。」に焦点を当てるとき、この人はウソをつかれて、裏切られたから、信じる対象を失ってお金にしがみついたという心情が見て取れる。

人との交流が先で、それが叶わぬときにお金、という順。
欲しかったのは、信じられる・味方になる人。

やはり、ドラマでも、お金の順位って下の方。

宝くじに当たったからといって幸せになれるわけではない

数億円の宝くじに当たった人全員が、死ぬまでとても幸せだったか、といえば、そうではない。
急に金回りのよくなったことに目をつけられて、たかられたり、お金目的で近づいてくる人に辟易したり。
どちらかというと、不幸になる人が多いイメージ。

つまり、お金は幸せとは無関係である。

今のあなたを支えるものは、お金かそれとも・・・

言うまでもなく、お金がないと生活は出来ない。
従って、物質的に支えるものは、お金。

ただ、お金さえあれば、充実した人生を送れるわけではない。
先に見てきたように、お金は感情とは無関係。
それも物質的豊かさは有限で、突発的なことが起これば、いとも簡単に失せる儚い存在。

一方で、あなたを喜びの感情で包み、生きている限り失せることのないものがある。
それが人の思い。
バレンタインのチョコ、欲しかったゲーム機、行きたくてしかたなかった遊園地に連れて行ってもらった、は全てあなたに掛けられた思いの結晶。
”あなたを思ってます、大切に思ってます”の証としてのモノ。それは一生の思い出として残る。

敬意は一生物の宝

あの人がいたから、今の自分がある。
そう話す成功した人々。

人が作り出せるもの、すなわち人への思い、言い換えれば人への敬意、が誰かを強くする。
”あなたは大切な人だよ”というメッセージは、あなたを嬉しさで包み、自己肯定感を高めてくれる。
その感覚は、生涯にわたって続く。

だから渡すなら敬意を渡そう。
モノを渡すなら、敬意の込めて渡そう。
一生残るのは、敬意という思いそのものだから。