人が離れていく人の特徴

出会った当初、話が弾んで会うのが楽しくて仕方なかったのに、しばらくすると相手の方から疎遠にされる、ということを繰り返していないだろうか?


お互いの環境が変わった、格差が広がったなど心当たりがなくもない。
だが本当にそれだけなのか。

f:id:idea-for-life:20190111231634j:plain:w400

「素直」の取り違い

本心をぶつけ合えば、わかり合える。心許せる中だからこそ、思ってることをストレートに言っても平気。
そう信じてる人は、自分の気持ちを素直に口に出すことが「信頼の証」だと思っている。


確かに何事も隠すようであれば、いつも腹の探り合いみたいになり、緊張を強いられるだろう。


しかし、あなたのストレートな物言いに相手の顔が曇ったとして、果たしてそれはいいことなのだろうか?
目の前を通り過ぎた人のファッションが受け入れられなくて、「あのファッション、なに?オカシクない?」と言うことは、素直ではなく野蛮。
伝えたいことは、「あの人のファッションが目についた」ということなのだから、そのことのみ伝える賢さが求められる。


「素直」の意味を取り違えて、思ったままを口にするのは、単なる憂さ晴らし。そんなのに付き合わせた相手はたまったものではない。だから相手の顔が曇る。

「素直」とは、元あるものをそのまま受け止めること。ファションが目に付いたというのであれば、それだけを切り取る。ともすれば感情にまかせてぶん投げたくなるエゴを抑え、なにも加えることなく口にするのは忍耐の要る行為。その大変さを覚悟していない人は、「素直」とは言いがたい。

助平心に相手は早々、撤退モード

心許し合った仲ならどんな話でも聞いて良いと信じ込み、かなり踏み込んだ質問をする。そんなあなたを前に、相手は情報を搾取されることにおののき、口外されることに危機感を抱く。人には適切な距離があり、その距離は親しいからといってなくなるわけではない。


それも親しい人を持たぬ人に限って、なぜか「親しいあなたにしか聞けない。分かってくれるよね?」と踏み絵を強いる。そのホンネは、こんなことまで話してくれた、という勲章集めがしたいだけ。


やたら知りたがり、知って欲しいと迫る助平心にえもいわれぬ心地悪いさを感じた相手は、早々に撤退準備に入る。

自分は何をしても受け入れられるという思い上がり

自分を肯定するのは必要だけど、誇大視するのは不必要。
なのに、どんなことをしても受け入れられると思い上がり、好き勝手し放題。でも心の奥底では、自分は嫌われてるんじゃないか、という恐れがあるため、わざと無茶なことをして受け入れられるかを試している。


自分を好きなことは結構だが、好かれる人間だと証明したいがあまり他者を巻き込むのはただの迷惑。その必死さに違和感を覚えた人から、さっさと離れていく。

自分は何をしても受け入れられないという思い上がり

謙虚さは必要だが、自己卑下は不必要。
下手に下手に出ていれば、人を怒らすこともいらだたせることもない!と受身の構えでいる人は、ゆっくりと嫌われる。
堂々としていない人は、周りを卑屈にさせる。”どうせ、こいつ怒らないんだから、いいように利用してやれ!” と一度は使いっ走りにされるのだが、次第に利用してる側が自分を嫌いになり、かといってまともに意見を言わない相手に意見を強いるわけにも行かないし・・・という迷いに入り込む。


互いが意見や知恵を出し合うからこそ楽しいのであって、どちらか一方だけ意見するのは不公平感を生む。受身にしびれを切らした相手は、しばらくすると連絡を寄越さなくなる。

省みる習慣のなさ

「自分の何がいけなかったか」を考えてみたことがあるだろうか? 
もし考えたことがなければ、人が離れるのはなるべくしてなった結果と言えよう。
野蛮な行い、なんでも知りたい助平心、何をしても受け入れられる思い上がりは、省みる力さえあればとっくの昔に克服している。自分の行いがもたらす不快さに気づけば、わざわざそんなことしないだろう。


人生は間違えると即ゲームオーバー、なことは少なく、何度も間違えた末にゲームオーバーとなる。
つまり、己を省みることなく何度も同じ間違いを繰り返しているから、人が離れていく。

人間関係以外にも破綻

このことは人間関係だけにとどまらない。


デパートやネットショッピングで欲望のままに散財し、家の中には同じものが溢れ、それらが収納されることなく転がっている部屋。
誇大自己や自己卑下がピークに達したとき、絶望のあまり生活そのものを放棄することさえある。
ゴミ屋敷で、栄養不良・睡眠不足に陥った人の貯金は、当然すっからかん。生活も健康も財産も管理できてない。


離れていくのは人だけでなく、幸せそのもの。すべてが手からこぼれ落ちる。

人が離れていく人の特徴6つまとめ

  1. 相手の気持ちおかまいなしに、感情のままに口走る野蛮さ
  2. 助平心丸出して、踏み込んだ質問をするデリカシーのなさ
  3. 自分は受け入れられるという思い上がり
  4. 自分卑下の卑屈さ
  5. 反省なしで間違いを繰り返す学習能力のなさ
  6. 生活全般の破綻

こうなりたくなければ、まず自分を省みよう。たまった洗濯物を洗ったり、食器を片付けたり、不要品を捨てたり、手近に出来ることからやる。断捨離は自分を振り返るのにぴったりだ。
空間を整理することで、頭を整理できる。頭の整理が、心の整理につながり、心の整理がつけば、不必要な言葉を言わなくなる。思ったことを適切な言葉で「素直」に表せ、ふんぞり返りもせず、縮こまりもせず、いい案配で人前に立てる。

そうなれれば、離れていった人たちもあなたの元へ戻ってくる。