いつも眉間にしわを寄せ、口を開けば愚痴と噂話。
そんな人、一人は会ったことがあるんじゃないだろうか。
なぜか彼女の話はとどまることをしらない。一つ終えれば、また一つ。私じゃなくて、マネキンがそこいても成立するんじゃないの?と思ってしまう。
そんな彼女の異常さを、心理の面から紐解いていく。
話し続ける目的は?
彼女が話し続ける理由はこうだ。
「誰かに私の人生を良くして欲しい」
今の私は仮の姿。本当はもっと恵まれて、大切にされているはず。でもね、現実は違うの。だから酷い扱いを受けてる私をあなただけは慰めて。持ち上げて。
だが、その願いも空しく、圧の高さに押された相手はおし黙る。それに納得しない彼女…。ますますトークに拍車がかかる。
手に入らなければ、手に入らないだけ、「誰かに良くしてもらいたい」気持ちは膨らむ。押し黙る相手の真の姿を目にすることなく、言い続ければ分かってくれると思い込んでる。
他人にどうにかはしてもらえない
そんな時運良くマンガに描かれるような崇高な人物が現れて、叱ってくれたり、諭してくれたり、してくれればいいんだけどね。現実はそうもいかない。自分の目の前にいるのは平凡な受け答えをする極普通の人。
彼女の気持ちも理解しようとしないし、そもそもそんな義理はない。早く終わんないかなー、ツマんないなーと思ってる。
はっきりいって、他人の気持ちなんて、知ったこっちゃない。
これが分かっていないと、「本当の友達」なるものを求める。
そんな人、地球の果てまで探しに行ってもいないよ。みんなみんな他人なんてどうでもいいと思ってる。
人間モデルが間違ってる
やれ、人類愛だ、道徳心だ、はたまた他人を思いやる心だと、美しい言葉を並べて、さも人は人を思いやることが自然、みたいにいってるけど、全然そんなことはない。
親子であっても殺し合いに発展することだってあるんだから。例外中の例外を当たり前だとおもって、他人は自己犠牲を払ってまでも自分に良くしてくれるなんて思ってたら、あっという間に、悪い人に騙されちゃうよ。
あれは、「みんないい人ばかり」という思い込みを上手く利用してるだけだからね。
もし、彼女にこのことを伝えたいなら、愛想良く頷かないことだ。ドライでエゴイスティックな自分を貫こう。彼女だってこっちに、米粒ほどの興味ないんだし。割り切ることは重要。思いやりとかそんなのいらない。聞いてくれなきゃ死ぬとか脅されたら、こっちがどうであれ、元々死ぬ運命だったんだと思おう。
人間はどこまでいっても自分一番。これをどれだけ覚悟をもって理解できるかで、愚痴や噂を言う人間と言わない人間に分かれる。味方なんていない。
だから自分から他人に関心を寄せて、味方を【つくる】。これが真実。
【つくる】間柄は、愚痴なんていわないよ。他人になんとかしてとか言わないよ。全部自分でなんとかしようとして、その過程で人に相談するだけ。