ずっと友達でいられる条件ってなんだろう?

人に助けられることより傷つけられることの多い昨今、友達で居続けられるって、奇跡に近い気がします。

結婚しても子供が出来ても友達でいたいと思う反面、共通の話題がない、境遇が違いすぎて共感できないといったすれ違いも起こりがち。そんな中、続く友達ってどんなのか、考えてみました。

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親しき仲にも礼儀あり

まずトップに上がるのは、「礼節をわきまえる」です。

  • 時間を考えて連絡する
  • ズケズケと人の生活スペースを侵襲しない
  • 断りもなく物事を進めない

といったわきまえは、好きとか嫌いとかいう以前の問題です。

相手のこともちゃんと配慮できるというのは、関係を築く上での礎となります。礎を築いている人となら、その後の展開も期待できるでしょう。

知性と教養がある

知性とは言い換えるなら、想像力です。相手の身に乗り移って、物事を見る想像力。その想像ができてこそ、相手の置かれている立場や気持ちに共感できるのです。

よく、自慢話をしてくる相手に対して「この人は褒めて欲しいのだな」と察して、おべっかを使う人がいますが、これは共感とは違います。

共感とは、自慢せざるをえない衝動に着目して、そこに触れることです。つまり相手の心の奥の奥に手を伸ばして、本人も気づかないであろう心の深淵に立ち、そこから今を見つめるという想像力をフルに発揮した状態を指すのです。

そして、深淵に降りるには、並の人間では難しいので、哲学や心理学といった教養を身につけるのです。素のまま生きていてはたどり着けない悟りを、先人の巧みな言葉によって綴られた「書籍」に見いだし、それを煎じて飲む。

飲めば、いつか相手の悩みを救う手立てとして、大いなる力を発揮してくれることでしょう。

なにごとも興味を持つ

人生とは実に単調な繰り返しです。けれどもよく見てみると小さな変化があったり、大きなチャンスが舞い込んだりしているのです。

その変化をキャッチする人は、いつ話しても人生に展開があってオモシロイ。だから、又会いたいなと思わせてくれます。

双方が変化をキャッチできれば、老化や生活の変化の感度は2倍。自分だけでいるよりずっと変化に敏感になれて、会う度発見があります。

流されてると友達でいられなくなる

年を取ると友人が減る一番の理由は、「流されたまま生きてるから」です。

先に挙げた「礼節」「知性と教養」「興味」とは、どれも意識して保持・獲得するものです。一方で無礼な振る舞い、本能のままに動く、毎日を単調に生きるは、いずれも、流されたままでいると身についてしまうものです。

身についてしまった何かは、その時その時の欲によりけりということになりますから、スーパー自己流カスタマイズされています。

それは「自分」都合の流儀であるが故に、他者を寄せ付けません。一人離れまた一人離れ、気づけば誰もいないことになっているのです。

人間関係はある程度力を入れてこそ、保ち続けられるというもの。すなわち、友達がいるというのは、律する心を持ち続けた結果なのです。