依存的でしつこい人には、きっぱりと突き放す方がよい

負の感情が溜まると、「話を聞いて欲しい」と連絡してくるあの人。ほんとうに厄介ですよね。

けれども下手をすれば逆上し、周りにあることないこと吹き込むかもしれない。だからじっと我慢して話をきく。心は限界、身体も限界。そんなときどうしたらいいんでしょう?

聞いて解決してあげようとしない

ある本に、依存的な人には次のような対処がよいと書いてありました。

①愚痴を言わせ、不満をぶつけさせる
②少し間をあける
③「ずっと愚痴っているけど、この後どうなると思う?A.よくなるB.悪くなるC.変わらないD.それ以外のどれ?」
④期待した反応の得られない相手にさらに愚痴らせる
⑤少し間をあける
⑥「さっきの答えはDかな?それってどういうこと?」
⑦また相手に愚痴らせる
⑧「残念だけど力になれそうにない。悪いけど予定がある。頑張ってね。」とその場から離れる
引用 一部改変 身近にいる「やっかいな人」から身を守る方法

要するに「自分で考えなさいね」を徹底するんです。

これって冷たいように見えて、「自分でなんとかするしかない」という自覚を促す優しい行為だと思います。

依存心に果てはありません。依存すればするほど、中毒化します。しまいには、警察沙汰になることも。

優しくしてあげたつもりが、谷底に引きずりこんでしまっているとしたら、あなたも本意ではありませんよね。

依存を諦めさせる

感情を吐き出させることは、冷静さを取り戻させるのに有効です。ただし、聞いてあげただけだと、溜まったものを代わりに受け取ったに過ぎず、当人の解決力は下がったまま。

解決力を上げるには、人には頼れないと自覚させる、自分で解決するものだと意識をスイッチさせることです。すなわち、不満を吐き出したあとは、「ずいぶんとやることが多そうだね。早く取りかかった方が良いよ」と、突き放すのです。

この突き放しが、落胆となって、依存を諦める方へと導いてくれます。「愚痴はゴメンだ。止めてくれ!」というよりずっと効果的です。

私達は突き放しが苦手

どちらかというと日本人は、他人の問題もなんとかしてあげようとする傾向があります。それは、相手に悪く思われたくない、という目論見もあってのことでしょう。

村八分が生死を握っていたころの名残かもしれません。

ですが、それは人の問題を勝手に横取りする、という横柄さもなきもしもあらずです。

私達が手をかけられるのは、しょせん自分の問題だけ。自分の問題、と他人の問題をいっしょくたにしてはなりません。

突き放しこそ自立の道

それでももし相手のことが心配なら、「どうするか方針が決まったら知らせて。」と関わりを持つつもりがあることは匂わすといいと思います。

相手の中に「解決できる力」を信じ、必要に応じてフォローはする。そういう意思表明なら、突き放した罪悪感を多少なりとも軽減してくれるでしょう。

まずはなにを差し置いても当人に考えさせること。これ、めちゃくちゃ重要です。