人と仲良くなりたかったら、このポイントを押さえればいい

人を引き付けるのは、お金?名誉?地位?

そんな気もするけど、しない気もします。

たとえば、お金。お金をもらったら、換わりにナニを差し出さなきゃなんないの?ってビクビクしちゃいます。名誉や地位もさずけられても、そんなにすごくないのに、って遠慮が生まれます。

なんとなく居心地悪さを感じるのですよね。

だから、長居したくないし、また会いたいとも思いません。良いものに見えて、お金なんかは、人を引き付ける要素ではありません。じゃあ、もっと気軽に、もっと後腐れなく、ひょいひょいって引かれちゃうものってなんなんでしょう?

仲良くなるために必要なものとは?

たぶん、それって、重さもなくて、形もないものです。いっくらでももらえるし、残してもおける。この世で、重さも形もないもの、っていったら、そうだな…、心の中にあるものでしょうか。

心の中に、もらったなにかが溜まっていって、どんなに溜まっても、それが有り難い存在で、素直に喜べるもの。心を強くし、生きてる意味を噛みしめられるなにか。

ー想いー

誰かが誰かを想うとき、想ったこと自体尊いし、想った中身も貴重です。たとえば困っているだれかの想いを、想うとき、困ってることに気づいてあげること自体尊いし、どう困っているか理解しようとする姿勢も貴重。

でもね、
ほとんどの人は、想うんじゃなくて、踏み出しちゃう。感じるまえに、やっちゃうの。言葉に出しちゃったり、こんなふうに困ってるんだろうって勝手に突っ走って手助けしたり。「あなたはどう思ってるの?」って尋ねないし、「考えを整理してみない?」とガイドを買ってでたりしない。

ガンガンガンって、「自分」がでちゃって、相手の気持ちはおいてけぼりにしちゃうんだよね。それが当たり前の世界だから、あえて反対の態度を取ろう。ー想いーを拾う、「どう思っている」かをすくいあげてみる。すくい取ってあげれば、その人は ”あぁ、こういう想いを抱いていいんだ” って安心する。あやふやだった心が強くなる。生きててよかった、これからも生きてていいんだって思う。

想いを貨幣にできるなら、想いコインっていうのがあって、それを渡し、渡されすることが、人と繋がるってことだと思う。重さも形もないけれど、想いコインは心をピカピカに光らせてくれるし、ぽよんぽよんと弾みもつけてくれる。

現実ばかりを見ている人には、想いコインが目に映らない、あることすら知らない。

小さい頃、どうして人によって、周りを引き付ける力がこんなに違うんだろうか?って思ってました。私は平均的な能力を持っているのに、どうして影が薄いんだろう、どうしてみんなの目に止まらないんだろう?人生に欠かせない大切ななにかが、ものすっごく欠けてる気がしていたんです。

それは、最初美貌だとか、愛嬌だとか、機転だとかって思っていました。そして、そんなの無理って思っていました。
ーが、今、想いコインをあることすら知らなかったことが理由なんだって気づきました。

想いコインがあると分かって世界を見渡すと、自分の影の薄さも、目に止まらない理由も、よくよく分かります。私はきっちりと心の貨幣経済を営んでいなかった。なにも分かってなかったんです。

想いコインを手にするために

「好き」って一番分かりやすい想いコインを渡す行為です。あなたが好き、あなたの考えが好き、あなたの行いが好き。そうやってあなたの想いをまるごとくるんで、「好き」って肯定することが、こころの健やかさゲージを引き上げる。

親からずっと想いコインを受け取ることのないまま大人になった人は、想いコインの生み出し方も、ため方も、増やし方も分かりません。そんなときは、自分で自分の想いをすくいあげてみましょう。あなたがあなたと話をして、あなたとあなたが仲良くなれれば、その先の未来に期待がもてます。想いにそっと手を差し伸べて、ちょっと変わっているところ、周りから変だと思われやしないかビビってるところに、「そういうのも、いいんじゃない?」と声を掛けるんです。

なんどもなんども繰り返して、想いコインが見えるようになったら、心の手で掴めるようになったら、他者のいる世界へ踏み出しましょう。以前とは違う質の会話ができるはずです。