頻繁な連絡に応える必要なんてないよ

いちど繋がると、朝晩関係なく連絡してくる人がいます。さらには何回もスクロールしないと読めない長文を送ってきたり、電話を切らせてくれなかったり。”早く離れたい”けど、”気分を害されたらいやだ”と葛藤を抱え込んだまま心が病んでいき、心療内科のお世話になる人が後を絶ちません。

そういう人は、大切な視点が抜けています。その話をしていこうと思います。

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なぜあの人はそんなにも連絡してくる?

連絡が来たということばかりに気をとられて、なぜそんなにも連絡してくるかを考えたことはないんじゃないでしょうか?

人の行動には目的があります。頻繁に連絡してくる人には、どんな目的があるのか?
ー寂しさを埋めたいー

そうか、寂しいんだね、と同情している場合ではありません。よく考えてください。連絡してくる人が寂しいんです。連絡してくる人の一方的な都合なんです。あなたはその都合を満たすために利用されてるんです。

あなたに聞いて欲しいんじゃない。口では言いますよ「聞いてくれるのは、あなただけ」と。それは、(他の人は全然取り合ってくれないから)聞いてくれるのは、あなただけという意味。すなわち皆が嫌ってる仕事を、引き受けてくれるのはあなただけと、見下した物言いです。

連絡が頻繁なのは、それだけ連絡してくる人の鬱憤がちょくちょく溜まって、投げる相手があなたに集中しているということ。敢えて下品な表現をするならば、下痢しっぱなしの人のシモの処理をしょっちゅうやらされてる状態です。

相手の問題?あなたの問題?

ではあなたは誰かの下痢を処理する係なんでしょうか?そんなために存在するんでしょうか?

違いますね。あなたはあなたのために存在しています。あなたの世話はあなたがする、他人の世話はあなたの仕事ではない。そこを勘違いして、「頼ってくれてるんだし」と連絡を自分への愛情や関心とはき違えると、好意を無碍にはできないという謎の使命感が邪魔して、現実が見えなくなってしまっています。

この状態を生み出している理由は、連絡してくる人とつながった、からではなく、つながって且つ謎の使命感を持っているから、です。使命感を持たないあなた以外の人は、そんなバランスの悪い付き合いはしません。ちゃんと現実を見ています。

住居を変えても、職場を変えても、やたら連絡をよこす人と繋がってしまうのは、自分に問題があるから。裏を返せば、その問題を解決すれば、ややこしい人間につきまとわれないでいられます。

そこで知っておいて欲しいのが、相手の目的を正確に把握する重要性です。連絡がきたことではなく、なぜ連絡が来たのかにスポットを当て、徹底的に思考してみる。すると見えてくるのは、相手のおぞましいまでのエゴイズムです。私の下痢を相手に処理させてやれ、という身勝手な思いあがり。こちらの人権を屁とも思わず、ただただ己の欲望のままに人を使おうとする冷酷さに、思わずゾッとするはずです。

なのにお人好しのあなたは、他の人からみると「なんて酷く冷酷な…」と思われることも「私に関心があるからなのね」に置き換え、生活を犠牲にしてまでもお付き合いをしていたのです。

どうですか?目が覚めましたか?
あなたは、連絡がきたことをきっかけに、自分を虐げていたのです。あなたがあなたを粗末に扱ってしまっている。それはあまりに酷い。私があなたの代わりに怒ります。怒るくらいアホなことをしているんです。

ということで、一番の問題は、あなたがあなたを粗末に扱うことに慣れきってしまっているということでした。似たようなケースはカウンセリング中によく見かけます。なぜ自分を虐げるんだ!と第三者の私が悔しさを感じることも珍しくありません。

最終手段はこれ

習慣とは恐ろしいものです。虐げることに慣れきっている人は、身体がSOSを出してもなかなか気づいてあげられません。いや、もしかしたら気づいているかもしれないけど、面と向かってイヤということに躊躇しているのかもしれない。

世の中には、Yes/Noをはっきりするコミュニケーションと「忙しいから」などと濁すコミュニケーションがあります。是非いろんなパターンを考えて、ご自分にあった方法でお相手に伝えてみましょう。それでもダメなら、「これで伝わらないなら、残念だけど終わりにしましょう」とあくまでも相手のせいにしましょう。

伝えたいことが伝わらないのならば、そこに交流は存在しないも同然です。