意外と言われた言葉に影響を受ける

昨日「ナイナイお悩みアンサー」で、お笑い芸人の虻川さんの「旦那が私を女性扱いしてくれない」という悩みに対し、相談員からの[”自分をかわいいとか女性らしいと思ってはいけない”と思いこんでいる]という指摘、なるほどなぁ~と思った。

人は意外と過去に誰かがぼそっといった言葉に影響を受けて、その言葉通りに生きることこそが自分らしさだ!と妙に拘ってしまうことがある。

拘り始めると、あれもいいけどこれもいいよねという柔らかなスタンスではなく、こうじゃなきゃいけないんだ!という強い態度になる。
それは拘りというより、むしろしがみつきといった方がしっくりくる。

なんでそんなに強固な姿勢かというと、実はぼそっと言われた言葉に傷ついたからだ。
例えば、「ブス」と言われたとしよう。幼子心に容姿への侮辱はグサっとくる。
信頼している友人、大好きな親など近しい人から言われればなおさら傷は深い。
一度傷ついた経験から、人は学ぶ。-もう傷つかない方法を手に入れよう- と。
そして、美人になることは諦めて、ブス世界に身を投じる。
具体的には、お笑い系に走ったり、個性的なファッションに行ったり、自虐ネタにもっていったり。
もうあんな傷つき方はしたくないと思えば思うほど、美人になって大切にされたいという欲にフタをし、別の方へ向こうとする。

心の傷とはそれほどまでに深くその人の心に残るのだ。

そういえば、私は丸の内OLさんを見て、「よくあんな格好するなぁー」と思っていたし、ワンピースとかひらひらの類は一切着てこなかった。
成人式に結婚式、晴れの舞台は一切関わらなかった。
それは幼き日に母から、「平安時代に生まれたら美人だったのにねー」と言われたことが忘れられないからだ。
私も虻川さんと同じ思いこみを持っていそう。

小さい頃、お姫様や王子様が出てくる夢のおとぎ話を聞いて、自分が主人公になった夢を見る。
でも現実集団になると、美醜の順位は思ったよりはっきりと付けられ、自分が下層にいると、心ない言葉を受けることがある。

思ったことをそのまま口に出す愚かな他人は、どうすることもできない。
我々に出来ることはスルーする力を身につけること。
そして不快なことを言われたら、冷静に冷たく厳しくその旨を相手に伝えること。
口は災いの元だと、言った人間に思い知らせてやるのだ。
そうやって強い心を作ろう。

他人の間違いにあなたが傷つくことはない。
他人の尻ぬぐいはしなくていい。