でき婚が増えた理由

昨年結婚したカップルの内約1/4ができちゃった結婚だそうな。
特に若い人はでき婚の比率が高い。
昔(1970年代くらい)はそこまででき婚が多くなかったのに、どうして最近増えたのだろう。

一つは性的なハードルが下がったことだろう。

子供が出来たらエラいことになるという恐怖感や、まだ若いから貞操を守らないと、
という思いこみが取り払われ、人生楽しければいいじゃーんと
後先考えず突っ走る人が増えた。

もう一つ考えられるのが、親子の繋がりが希薄になったことだろう。
親は子をエゴの対象として、一生懸命躾け育て上げるが、子供の心の中は
まったく見ていない。子供からすれば、守ってくれるべき、つつんでくれるべき
大人がいない。子供なら、大人に褒めてもらったり、頭をなでてもらったりしたい
こともあろう。しかしそんなささやかな希望でさえも、忙しい大人は気付いてやれない。
だったら同じ子供同士で、ひとりぽっちという寂しさを共有し、肌を重ね合わせ、
一時期の安心を得ようとするのは当然の成り行きではないだろうか。


でき婚の離婚率は、平均離婚率と比べて十数パーセント高い。
それは、寂しい者同士がくっついても、どちらも心の満たし方を知らないから
お互いに「自分にやさしくして~」と求め合い、その結果決裂するからだろう。

でき婚自体、私は好きではないが、否定されることでもない。
ただし、人生を一緒に歩いていけると確信したからこそ結婚するのであって
寂しさを紛らわすためにするのではない。
そこをはき違えてしまっていては、その結婚失敗に終わる可能性が大きい。

青春の時期に性的な関心を持つのは当然だが、相手と交わるという
一点において、本当にするべきなのか、そうでないのか熟慮しないと、自分の
人生どころか他者(子供)の人生まで振り回してしまうよ。