必要な手助けは喜ばれる

高校生くらいのとき、よく高齢者に席を譲っていた。
すると高齢者の方は遠慮して「いいですよ。すぐ降りますから。」とおっしゃる。
譲るこっちも、勇気を出したのにちょっと残念って気持ちだった。

先日地下鉄に乗ろうと階段を下りていたら、赤ちゃんをのせたバギーを引いている

お母さんが階段を見上げて引き返し、別の出口を探していた。
「一緒に運びましょうか?」と私が言うと「お願いします」と返事が返ってきた。
階段を一緒に登って、無事地上へ到達。一件落着。

また昨日夜パレンの散歩で公園を通りかかったとき、OLさん二人が桜をバックに
自分たちが入った写真を撮ろうとしていたので、「よかったら撮りましょうか?」と
声をかけると「お願いします」と返事が返ってきた。

このことから考えるに、誰かが心の中で「こうなってくれたらいいな~」と思うこと
に対して、他者が手助けをしようとするとすんなり「お願いします」と返答できる。
一方、当人がなにも希望していないのに他者が手助けをしようとすると、当人が
困惑してしまう。

手助けとはややもすると、助ける側の自己満足に陥りかねない。
だからこそ、相手が何を考え、なにを欲しているのかを読みとろうと努力することが
大切だ。

震災でボランティアが多く必要とされている。
ボランティアに参加される人は、是非相手の欲しがっていることに目を向けて
被災者の支えになって欲しいと思う。