心の病気とブログ

精神疾患の人の全てが適切な治療、心のケアを受けているとは言い難い。
特にカウンセリングは自由診療なので、全額自己負担である。
料金が足枷となって、カウンセリングを受けることを先延ばしにし、症状が悪化する
こともある。

そんな人の治療に有効な手段としてブログを書くというのはどうだろうか?

私は既に1200以上の記事を書いている。

書きたいという理由もあるが、書かざるを得ないという理由もある。
自分の中の苦しいことを吐き出して、整理して、自分を見つめることで落ち着く。
見つめることで自分と対話する機会を得、自己内対話が得意になっていく。
そうすれば、ちょっと調子が悪いときでも自分で考える力、悩む力が身につく。

”料金を支払う経済力がない。カウンセリングは当たり外れがあるので、信じられない”
という人に有効な手段だと思う。
自分をカウンセラーにして、自分で治療するのであるから、腕は自分次第だ。

ブログは、解析機能がついており、一日何人訪れたのか、どんな記事が読まれたのか
を知ることが出来る。
自分の胸を内を出しただけなのに、それを読んでくれる第三者がいるという事実は
ブログを続けるモチベーションにもなる。
より共感性の高い記事を書くこと出来る人ならば、多くの読者を得ることも出来る
だろう。

私は長い時間をかけて、投薬、カウンセリングを受け、精神疾患を乗り越えて来た。
それらの経験を経て、病気を治すのは自分自身であることに気がついた。
結局長いことかけて、自分に一番有効だったのは、日記やブログで自分を綴る
ことだった。

ある日完治!というデジタル的な奇跡は起きない。
ゆっくりと連続的に変化することで徐々に治っていくのだ。
そのためには継続できることが一番。

もし、ただブログを書くだけだと自分の変化が薄いんじゃないかと感じるなら
有料でブログに添削や受容をされるサービスなんかを使うのも手ではないだろうか?
自分の考えていることの枠組みを教えてくれたり、認めてくれる人がいることで
自分を肯定できるようになる。

このサービスはメールカウンセリングとは違う。
あくまでも当事者が外に向けて自ら発信し、自分の言うことに責任を持つ。
そうすれば、少なからず第三者としての冷静さをもって挑むことが出来、また
自分と同じ悩みを持つ人の共感を得られるという意味で、仲間もできやすい。
さらにメールカウンセリングはサービスが終わった後、自分を見直す機会が
ないが、ブログは有料サービスが終わった後も継続して書くことが出来、納得いく
まで考え続けられる。

冷静さ、高額ではない料金(無料の場合も有り)、継続性、仲間の発見という意味で
また別の価値があると思う。