なぜ女性は陰で悪口を言うのか?

女子会という言葉が生まれた当初、おしゃべり好きの女性はこぞって女子会を開きました。
居酒屋など定番の集合場所は女子会プランを出し、その流れに乗ってそこかしこで女子会が活況を迎えました。

それから数年…。

一部の女性から、女子会嫌いという不満が噴出しはじめました。

愚痴・うわさ話、自慢等々、聞いていて楽しくないことばかり。
定例化しているものの、抜けたい・・・と。
それもさっきまで褒めまくっていたAちゃんが席を外すと即座に、Aちゃんへの悪口が始まる。
そのギャップについて行かれず、心優しい女性は困惑を抱える。

本当は腹の底でみんな、互いが大嫌い。
仲良しごっご、友達がいるぞ確認。そんなおべんちゃら、見ていて気持ちいいものじゃない。

でね、なんでまた褒めて貶すという相反的な行動をとるかというと、
人間は両価性があるからなんですね。
完璧にプラスもいなければ、完全なるマイナスもいない。
Aちゃんは神じゃないから、マイナス部分もあるんです。
Aちゃんがみんなをイラつかせることだってある。
でも、”仲良し組”を演出したい参加メンバーは、表立って相手を批判したくない、そして自分だけが批判して悪者になりたくないんです。
だから、いいことづくめという完璧を演出して、その反動で心の底に抱えていた悪感情がふとした隙にぴょろっと出てくるんです。

これは過食行動と同じ。
太るから食べちゃいけない、いい子でいるために自分を出しちゃいけないと律すると、裏でドーンと押さえつけていたものが爆発して過食行動を起こすんです。

良いこと以外口に出すと壊れてしまう関係なら、最初から仲なんてよくないんです。
そして、相手の欠点を反発を招かないように、それでいて的確に伝える能力がなければ、まだ人と交流するには、早いんです。
間違いのない人はいない。だからそこを伝えることは大切です。
女子会嫌いの人は、参加している人を観察しながら、いかに人が無理をしてその場にいるのかを感じてみるのも一考です。

いずれにしても、不自然なほどの偏りは、思わぬ反動を生みます。
せめて自分の心の中は、不自然な偏りを貯めないように、時を見て分析してみましょう。
それが、極端な表裏をつくらない一番の方法です。