小さな事だけど心を潰すには十分

ふと思いだした。
学生時代、いきつけの喫茶店にランチを食べに親を連れて行ったとき
「ここの食事はバランスが取れてていい。こういうのを食べなさい」。

この瞬間私の心はガッシャーンと潰された。

分かるだろうか?これは褒めているのでも認めているのでもない。
評価と命令をしているのだ。

私の母親はいつもこのような話し方をする。
自分の考えに沿うか沿わないか、それだけで世界を見ようとする。
だからめちゃくちゃ疲れる。
私には私の世界があって、母親の世界とは違う。
なのに常に母親の世界に合わせなくちゃいけない。そして自己を失う。
母親に近づけば近づくほど、心が「死」に近づく。

私はいやだ、私を脅かす物言いをする母親が。
こういう言葉を話す人間がだぃっきらいだ。
母親は、自分が娘に嫌われている意味が分からない。
褒めてるんだからいいじゃないとか思っている。
いや、違う。褒めてなんかいない。「私の思い通りに生きているか、しめしめ」と確かめてるだけ。

あんな鬼のような心の持ち主、二度と近寄りたくない。
自分を産んだ母親であっても、心が汚い人間とはやはり相容れない。
私には母親はいない。そう思いたい。